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KAJIMAダイジェスト

PHASE1 優越をおぼえる

写真:公園の緑と調和するファサード

公園の緑と調和するファサード (photo: 阿野太一)

『NAKANO CENTRAL PARK SOUTH』で味わう優越感

シンボリックなファサード建築,都会でありながら豊かな自然環境を両立する魅力あるロケーション,賑わいの商業,都心を見渡す贅沢な眺望,そして先進のオフィススペック――。ここで働くことに優越をおぼえるオフィスシーンの数々を用意した『NAKANO CENTRAL PARK SOUTH』が完成した。JR中野駅北口に広がる警察大学校跡地再開発区域内に計画されたオフィス棟とレジデンス棟からなる複合開発プロジェクトである。当社は,基本計画のプランニングから設計・施工までを手掛けた。

21層からなるオフィスタワーと2層の商業低層部,地下のコンベンションホールを主構成とするオフィスビルは,日比谷公園の短手,ニューヨークのブライアントパークの長手に匹敵するフロンテージを有する都市公園とシームレスに連続する恵まれたロケーションにある。公園に対し建築ボリュームの段階的なセットバック,既存樹木の保全と有機的なランドスケープ,伸びやかに空を映す透明感のあるファサードデザイン,緑を包み込よう分割配置した商業施設など,最適な機能配置と多様なデザインによって,“森林の中に佇むオフィス”という類を見ない新たなアーバンデザインを創出した。

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東西約130m,高さ約8mの壮大なエントランスロビー空間は,公園の緑と呼応する深緑の蛇紋石と竹林を想起させる青磁色の磁器質テラコッタルーバーに包まれたもうひとつの自然観をインテリアに,和を感じる落ち着いた佇まいとダイナミックさを演出した。

1,500坪を超える日本最大級のメガフロアオフィスは,エレベータや化粧室,リフレッシュコーナーなどのサービス機能を集約した建物中央のメインコアと,避難階段,機器スペースを格納した東西のサブコアからなるマルチコアとすることで,オフィス空間のフレキシビリティの最大化と高い安全性を実現している。天井高2.9mのオフィスインテリアは,窓越しから公園を眼下に広大な都市景観を望む最高の眺望を手に入れることができた。

写真:『NAKANO CENTRAL PARK SOUTH』西側立面

西側立面。北側は高さ3mを超えるフルハイトサッシュのガラスカーテンウォールとし,南側ファサードは開口高を抑え日射による熱負荷を抑制している
(photo: SS東京 島尾 望)

写真:「中野四季の森公園」と平行に,建物を貫く軸として設けられたエントランスロビー

「中野四季の森公園」と平行に,建物を貫く軸として設けられたエントランスロビー。焼物独特の風合いがさまざまな表情をもたらす青磁色のテラコッタルーバーと重厚感のある深緑の蛇紋石の壁がおりなす大空間は,竹林の静けさを彷彿とさせる。東西2ヵ所に新たに開発した通風により窓が揺らぐ自然換気システムを導入し,庭園を望むラウンジの快適性を高めるとともに,災害時の避難受入れ場所を想定したBCP技術としても効果を発揮する (photo: SS東京 島尾 望)

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写真:1,500坪を超えるメガフロア空間

1,500坪を超えるメガフロア空間。天井高2.9m,開口高3m超のフルハイトサッシュには優れた断熱性・遮熱性をもつLow-Eペアガラスを使用し,日射による空調負荷を軽減する
(photo: SS東京 島尾 望)

写真:東側からオフィス北面を望む

東側からオフィス北面を望む。公園を東西に貫く賑わいのプロムナードに面して2階建ての商業施設を分節化して配置することで,建物がセットバックしボリューム感が和らぎ公園の緑と調和する
(photo: SS東京 島尾 望)

平面図

平面図

NAKANO CENTRAL PARK SOUTH

場所:
東京都中野区
発注者:
中野駅前開発特定目的会社
設計・監理:
当社建築設計本部
規模:
S造(CFT構造)一部SRC造 制震構造
B1,22F 延べ151,524m2

2012年5月竣工(東京建築支店施工)

南北断面図

南北断面図

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