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月報で1年を振り返る 姫路城

国宝であり,世界文化遺産の姫路城。
およそ50年ぶりとなる「平成の大修理」が大詰めを迎え,
月報では工事関係者の声を交えながら工事の様子を紹介した。

当社JVが施工を担当している「国宝姫路城大天守保存修理工事」(兵庫県姫路市)は,2009年に着工し,大天守の屋根瓦などの全面葺替え,上部の外部大壁の解体,傷みや汚れの激しかった瓦や漆喰壁を中心に修理が行われてきた。

月報7月号「特集」では,「姫路城――よみがえった白鷺」と題し,城を風雨から護り続けた素屋根工事や屋根瓦,漆喰の修復を取り上げた。姫路の出身で, 小学生の時に「昭和の大修理」を観たという野崎信雄総合所長が着工から現場の指揮を執ってきた。テレビや雑誌などの多くの取材に対応し,半世紀に一度の工事を分かりやすく説明するなど活躍した。野崎総合所長が苦労した作業のひとつに挙げる素屋根は,一般公開施設「天空の白鷺」としても活用された。大天守の屋根や漆喰壁の工事の様子を見学でき, 閉館した今年1月までの約3年間で約184万人が訪れ,観光スポットとして賑わった。今回の修理作業では,若手の職人が各作業に抜擢されるなど,伝統技術の伝承の場ともなった。現在,構台の解体工事が行われている。

図版:野崎信雄総合所長

野崎信雄総合所長

改ページ

最新技術と伝統技法を駆使して行われた世紀のビッグプロジェクトを広く人々へ伝えようと,当社では,姫路城をテーマにした新聞・雑誌広告をシリーズで展開している。伝統建築を守り, 支える決意と技術力をキャッチコピーとビジュアルで表現し,日本経済新聞社主催の第41回日経産業新聞広告賞「素材・産業機器・サービス部門」で最優秀賞を,また,フジサンケイビジネスアイ主催の第53回ビジネス広告大賞「シリーズ広告部門」で金賞をそれぞれ受賞した。

図版:(左から)第1弾,第2弾,第3弾となる当社の新聞・雑誌広告「姫路城『平成の保存修理工事』」

(左から)第1弾,第2弾,第3弾となる当社の新聞・雑誌広告「姫路城『平成の保存修理工事』」

図版:別名「白鷺城」にふさわしい華麗な姿に甦った

別名「白鷺城」にふさわしい華麗な姿に甦った

図版:素屋根解体の様子

素屋根解体の様子

図版:五重屋根の鬼瓦

五重屋根の鬼瓦

図版:複雑な線を均一に塗っていく職人の技術が光る「懸魚」

複雑な線を均一に塗っていく職人の技術が光る「懸魚」

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