3月26日,全731席が満席となった東京行き上り一番列車「はやぶさ10号」が定刻の午前6時35分,警笛を響かせ東京へ向けて走りだした。北海道新幹線の新青森から新函館北斗区間(148.8km)がついに開業し,新函館北斗から東京間は最短4時間2分,仙台間は約2時間半,新青森間は約1時間で往来が可能になった。新たな交通網の誕生は,観光やビジネスなど様々な分野で地域経済に大きな活力を与えている。
当社が施工した津軽蓬田トンネル(青森県東津軽郡蓬田村)は,新青森駅と奥津軽いまべつ駅間に建設された延長6,190m,シールド外径11.3mの長大トンネル。シールド工法の安定性・施工性とNATMの経済性を併せ持つ工法「SENS」が採用され,2009年11月から35ヵ月というスピードで掘進を完了させた。車両の日常的な検査から全般検査までを行う函館総合車両基地(北海道七飯町,北斗市)は東京ドーム7.5個分にあたる約35万m2の敷地の造成と大小31棟の建物が建設された。
2030年度末予定の札幌延伸に向け,新たなステージに入っている。
函館総合車両基地
津軽蓬田トンネル
札幌延伸に向けて工事が進む昆布トンネル(宮田)他
試験走行するH5系