1986年4月26日に発生したチェルノブイリ原子力発電所事故から30年が経過した年だった。
当社は,東京電力・福島第一原子力発電所において1966年の1号機建設着手から1979年の6号機建設完成まで携わってきた歴史がある。現在,廃炉に向けた作業は,国が計画する「東京電力(株)福島第一原子力発電所の廃止措置等に向けた中長期ロードマップ」をもとに進められ,廃炉に汚染水対策,使用済燃料・燃料デブリ取り出し,廃棄物対策の全ての分野で協力した。本誌11月号では,懸命な作業が続く様子を紹介。「復興に尽くしていることを誇りに思う」「鹿島の歴史を考えれば,安定化・廃炉へ取り組む責任がある」という使命感を持って業務を遂行する社員の声を通し,福島第一原子力発電所の今を追った。