4月14日21時26分頃,熊本県熊本地方の日奈久断層帯付近を震源とするM6.5(M:気象庁マグニチュード)の地震が発生し,益城町では震度7の激震に見舞われた。地震により九州新幹線の回送列車が脱線するなど多大な被害が生じた。その僅か28時間後の16日1時25分頃,同地方の布田川断層帯付近を震源とするM7.3の地震が襲い,益城町では再び震度7を観測し,阿蘇大橋の崩落や熊本城跡の櫓などの重要文化財が倒壊した。一連の地震活動で一つのまちが震度7を2回経験したのは初めてである。
当社は,発災直後に震災対策本部を設置し,社員の安否確認,施工現場の被災状況調査を行うとともに応急復旧対応にあたった。崩落した俵山トンネルでは,9月から覆工コンクリートを打設。復旧工事が続けられている。
当社ではCSRの観点から従業員の社会貢献活動を積極的に支援している。「鹿島ボランティアネットワーク」では被災地を支援するために様々な活動を行い,熊本地震では,義援金を募り寄付したほか,被害の大きかった益城町へ児童書・絵本計279冊を贈呈した。