「ダイバーシティ&インクルージョン」が経営の重要課題だという考え方が浸透してきた。当社でも,ワーク・ライフ・バランスの推進に加え,性別・国籍・宗教の違い,障がいの有無など,多様な属性や価値観を認めたうえで,社員一人ひとりが自分の能力を発揮できる活力ある企業グループを目指している。具体的には,グローバル人材,女性,障がい者,シニアの活躍をサポートするとともに,次世代育成の取組みを積極的に推進中だ。
ベトナム,アメリカ,カナダ,日本などからグローバルな人材が集まるベトナムのIKD社
本誌9月号特集では,社外取締役・齋藤聖美ジェイ・ボンド東短証券代表取締役社長と様々なキャリアを持つ女性役職者が集い,これからの働き方を見直すための率直な意見を交わした。また,ベトナムで国籍が異なるローカル社員とともに奮闘する女性社員を8月号特集で紹介している。
次世代育成関連の取組みは,7月から約2ヵ月にわたって開催した「鹿島サマースクール2017~本物の建設現場を見に行こう~」が一例として挙げられる。中高生を対象に初めて全国一斉に現場見学会を行い,33現場,延べ37回で767名が参加。次世代にものづくりのプロセスを伝える機会となった。これらはESG(環境・社会・企業統治)の取組みの一環でもある。
9月号特集の座談会の様子。社外取締役・齋藤聖美ジェイ・ボンド東短証券代表取締役社長(中央)
「出産前後の女性総合職向け研修」の様子。各種研修や,「テレワーク」のトライアルなど,職場環境の改善や制度の充実を図っている
「鹿島サマースクール2017」の様子。普段は入ることもできない工事中の躯体を見学した
土木管理本部主催による「土木系女性技術者研修」の来賓講演会後の出席者による集合写真。同研修では講義,講演,演習,現場見学会などを通じて意識向上を図った