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KAJIMA YEAR BOOK 2017 生産性革命

人口減少を背景に建設業の労働力不足が深刻化し,今後10年以内に約100万人の大量離職者が発生するとみられている。本誌4,5月号特集では土木・建築の生産性向上の取組みを紹介した。

当社の土木部門では「ICT(情報通信技術)による自動化」を核とした次世代の建設生産システムの確立を目指して,従来の発想にとらわれない技術開発を進めている。

4月に「CIM推進室」ならびに「自動化施工推進室」を新設し,それぞれの技術開発を進めるとともに普及・展開,運用支援までを一元的に行う体制を整え,9月には自動化技術の開発を加速するため,神奈川県小田原市に「西湘実験フィールド」を開所した。

4月号では,ICT施工の最前線となっている〈大分川ダム建設工事〉(大分県大分市)を取り上げ,ドローンによる写真測量,CIMの活用,ICT建設機械の開発・実用化といった“土木現場の工場化”とも言える動きを紹介した。

写真:連動作業の様子

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写真:連動作業の様子

(上)土木工事におけるICT施工の最前線となった〈大分川ダム建設工事〉。ダム施工の各種プロセスにICTを積極的に導入(左)西湘実験フィールドでのA4CSEL®(クワッドアクセル)の自動ダンプ,自動ブルドーザ,自動振動ローラの連動作業の様子。

写真:ドローンによる写真測量

〈大分川ダム建設工事〉で行ったドローンによる写真測量

また,5月号では建築部門の「KTMS(建築工事Total Management System)-2017」を特集。徹底的な業務分析などによる「業務標準見直し」,BIMなどの「ICTツールの活用」,機械化・ロボット化などの「労務3割削減活動」の3つの施策で働き方改革の実現を目指す。

「ICTツールの活用」では,現在300以上の建築現場で,クラウド上に検査データを一元管理できる汎用検査システムを導入。また,ほぼ全ての建築現場で施工BIMの活用が広がっている。その他,ICTによる作業間調整や工程管理の「見える化」など,繁雑だった現場運営業務の効率化・標準化が進んでいる。

写真:建設現場で活用が広がるICTツール

建設現場で活用が広がるICTツール

図版:4月,新会社グローバルBIMを設立,10月にはBIM専業会社を新たに買収した

施工BIMのさらなる普及展開と高度化を進めるため,4月,新会社グローバルBIMを設立,10月にはBIM専業会社を新たに買収した

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