地域とともに
学校運営は学校内にとどまらず,地域との連携によって生徒たちの学びを社会全体で支援する体制を構築し,地域コミュニティの形成に繋げる活動も行っている。具体的には,体育館や音楽室,調理実習室,図書室,カフェなどの学校施設を放課後や週末に地域住民が利用可能な施設として開放する取組みだ。他にも,学校施設を社会教育やスポーツ教育の拠点として,またデイケア施設や幼稚園などと複合化して設置し,学校と地域が相互の活動プログラムの中で交流することもある。これらの取組みは,地域貢献の側面もあるが,まちのにぎわいをつくることが学校のにぎわいにも繋がるということを強く意識している。
地域の外とも繋がる
最近増えてきているのが産学連携による学校づくりだ。産学連携とは,新技術の研究開発や新事業の創出を図ることを目的として,大学と民間企業が連携することをいう。例えば,大学の校舎の中に民間企業が入って研究拠点をつくり,一緒になって研究や開発に取り組む。民間企業は大学の力を活用し,大学は民間企業に協力して得た収入で施設整備や備品購入に充てることができ,互いに良好な関係を構築しているといえる。このように大学が民間企業と繋がることで次の展開をつくっていこうとする動きが活発化している。