羽田から未来を発信する
今年4月22日(金)から24日(日)の3日間にわたって,未来社会の可能性を発信するイベント「羽田スマートシティEXPO2022春」が開催された。
このイベントは「先端と文化の融合による新たな可能性の発見」をテーマに,AR(拡張現実),自動運転,NFT(非代替性トークン),AIアート,メタバースなどを活用したさまざまな企画が催された。期間中は,運搬・警備・コミュニケーションロボット,モビリティ,ARサービス,防災技術など,さまざまな最先端技術に触れられる「スマートシティ体験」や,新たなスマートフォン認証システムを活用した自動運転バスの乗車体験,AR技術を使った新しいスポーツ「HADO」などで大勢の来場者が楽しんだ。
当社は四足歩行ロボット「Spot(スポット)」の操縦体験を実施。参加した子どもたちはスタッフの説明に耳を傾けながら夢中でリモコンを操作していた。次世代を担う子どもたちが建設業やロボットに興味を持つきっかけになることが期待される。
このイベントは今秋9月にも開催が予定されている。
拡大する地域連携
今年3月,羽田空港と対岸の川崎臨海部を結ぶ多摩川スカイブリッジが開通した。大田区と川崎市は産業包括連携協定を結んでいることから,HICityは,研究開発から新産業を創出する殿町国際戦略拠点「キングスカイフロント」(川崎市)との連携も図られている。HICityは,これからも国内外への情報発信に優位な立地を最大限に活用し,新たな体験や価値を創造・発信する未来志向のまちとして発展していく。
HICityにおける
3D K-Field®の活用
当社が開発した「3D K-Field」は,デジタル空間にある建物上に資機材や人の位置情報のほか,現場内に設置された複数のカメラやIoTセンサなどから得られた情報を表示,リアルタイムに現場全体の状態が可視化できる。
HICityではスマートシティに求められるさまざまな先端技術やサービスが導入されており,施設運営ツールおよび空間情報データ連携基盤として3D K-Fieldが活用されている。これにより,警備や構内物流,清掃などの施設管理スタッフをはじめ,モビリティ,ロボット等のリアルタイム位置情報と稼働状況を可視化し,施設運営を効率化。また,トイレや会議室の空き状況も可視化し,案内板としてインフォメーションセンターや施設内の各所に設置している。
今後は,専用アプリで来場者に混雑情報や自身の移動情報などを提供することで利便性・回遊性の向上を図るとともに,行政や民間企業が持つオープンデータと分野横断的なデータ連携を行う。また,収集した情報をビッグデータとして蓄積,AIで解析することで合理的な施設運営を図る。