近年、日本では、局地的な豪雨や台風の襲来などによる洪水被害や土砂災害が頻発、また、地球規模の温暖化等による渇水被害も増加しています。そこで改めて見直されているのが、ダムの機能です。しかし、新規にダムを建設するには、時間もコストも膨大にかかることから、既存のダムを有効活用する「ダム再生」が注目されています。
こうした中、国土交通省は2017年6月、「ダム再生ビジョン」を策定し、ダムの機能向上や長寿命化、柔軟な運用方法等の方針を打ち出しました。このダム再生ビジョンは、ダム再生を発展・加速させることにより、洪水・渇水の被害低減や再生可能エネルギーのさらなる利活用を推進することを目的として策定されたものです。
鹿島はこれまでのダム再生工事で培った豊富な実績と総合力を生かして、ダム再生に必要な技術開発を行い、様々なタイプのダム再生事業に全国各地で取り組んでいます。
今回は、鹿島が手掛けるダム再生事業について紹介します。