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地球にやさしく! サンゴ礁を蘇らせる
「コーラルネット®

設置するだけで、サンゴが自然にふえる人工基盤
港湾・空港構造物周辺の環境創造としても活用

鹿島は業界で唯一、サンゴに関する研究開発を長年にわたって行っています。地球規模でサンゴ礁が消滅している原因の一つに、開発による細かい粒子が海底に堆積し、サンゴの子どもが着生しない現象があります。

コーラルネットは、網状構造のため、サンゴの着生を妨げる細かな粒子の堆積を防ぐと共に、外敵であるウニや魚類から守ります。また、基盤裏側にはサンゴが好んで着く石灰分を含む藻類(石灰藻)を増殖させます。

現在、沖縄県におけるサンゴの再生事業、港湾施設において適用し、サンゴの成育効果が確認されています。

2009年土木学会地球環境シンポジウム 地球環境技術賞
第3回いきものにぎわい企業活動コンテスト 審査委員特別賞
平成26年度土木学会賞 環境賞(Ⅰグループ)
特許登録済

図版:コーラルネットを活用した港湾におけるサンゴの再生(イメージ)

コーラルネットを活用した港湾におけるサンゴの再生
(イメージ)

図版:慶良間諸島座間味島でのサンゴ再生プロジェクト

慶良間諸島座間味島でのサンゴ再生プロジェクト

キーワード
サンゴ、港湾、自然再生、臨海、環境
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サンゴ着生基盤「コーラルネット」の用途別タイプと仕様

コーラルネットの素材は、目的や場所によって自然分解性と不分解性の2タイプがあります。大日本プラスチックスと共同開発した自然分解性のコーラルネットは、自然環境に配慮したサンゴ礁再生を実現します。基盤の裏側に自然着生したサンゴは、岩盤などに移設して1年以内で活着し、6〜7年後には基盤は自然分解しサンゴだけが残る仕組みです。港湾などのコンクリート構造物に設置する不分解タイプの基盤は、ステンレスなど腐食の少ない素材で構成され、波や流れのある環境でも安定した設置ができます。

図版:自然分解樹脂製サンゴ着生基盤

自然分解樹脂製サンゴ着生基盤

図版:ステンレス製サンゴ着生基盤

ステンレス製サンゴ着生基盤

図版:慶良間諸島の砂礫帯における自然分解性コーラルネットによる枝サンゴ群集の再生 基盤設置から7年

慶良間諸島の砂礫帯における自然分解性コーラルネットによる枝サンゴ群集の再生 基盤設置から7年

図版:那覇港の港内側におけるステンレス製コーラルネットによるサンゴ群集の再生 基盤設置から8年

那覇港の港内側におけるステンレス製コーラルネットによるサンゴ群集の再生 基盤設置から8年

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コーラルネットの特長・メリットココがポイント

サンゴの着生・成育に最適な構造

  • コーラルネットは、網目状の構造であるため細粒分などのサンゴの着生を妨げる物質を堆積させません。サンゴは、はじめ基盤の裏側に着生し、構造上、光や流れが通り、魚やウニなどからの捕食を免れ成育します。
  • サンゴ着生基盤の裏側には、石灰分を含む藻類(石灰藻)が繁茂する特性があります。サンゴ幼生は、この石灰藻を好んで着生することが判っています。

図版:網状構造によるサンゴ着生基盤の特長

網状構造によるサンゴ着生基盤の特長

図版:基盤裏側に着く石灰藻とサンゴの幼生

基盤裏側に着く石灰藻とサンゴの幼生

軽量・施工性の良さ

  • 薄型、軽量のため運搬並びに施工が容易です。自然海域では鉄筋を使用して固定、港湾ではコンクリートへアンカーボルトにより固定します。
  • コーラルネットは、コンクリート、岩礁、砂礫底など、どんな場所でも簡単に設置することができます。

図版:(左)ダイバーにより基盤を設置(自然分解性コーラルネット)、(中)設置した基盤に自然着生したサンゴ、(右)サンゴの着いた基盤を設置して3年目 産卵による再生産が可能なサイズに成長

ダイバーにより基盤を設置
(自然分解性コーラルネット)

設置した基盤に自然着生したサンゴ

サンゴの着いた基盤を設置して3年目
産卵による再生産が可能なサイズに成長

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生育状況

2010年にコーラルネットを設置以降、基盤にサンゴが着生し、順調に成長しています。設置から4年後の2014年6月に本技術の適用により初めてサンゴの産卵を確認しました。

図版:設置時(2010年)

設置時(2010年)

図版:1年経過(2011年)

1年経過(2011年)

図版:2年経過(2012年)

2年経過(2012年)

図版:3年経過(2013年)

3年経過(2013年)

図版:4年経過(2014年)

4年経過(2014年)

図版:7年経過(2017年)

7年経過(2017年)

図版:自然分解性コーラルネットに自然着生したサンゴ(7年目)

自然分解性コーラルネットに自然着生したサンゴ(7年目)(動画:1分00秒/音あり)
サンゴが成長して岩に根付いた後、基盤は自然分解します。サンゴは海のゆりかご。海の生き物の住み家や産卵場所を提供し、海洋生態系の中で重要な役割を果たしています。

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適用実績

図版:内閣府 実海域実験場提供システム 那覇港内サンゴ再生実験

内閣府 実海域実験場提供システム
那覇港内サンゴ再生実験

場所:沖縄県那覇港

適用期間:2011年3月〜現在実施中

港内側4地点の水深-3m、-5m、-7mに50センチ角ステンレス製着生基盤を設置。計24枚

図版:沖縄県サンゴ礁保全再生事業

沖縄県サンゴ礁保全再生事業

場所:沖縄県慶良間諸島、沖縄本島

適用期間:2012年4月〜現在実施中

事業者:沖縄県 
(沖縄環境調査(株)、いであ(株)と共同実施)

規模:慶良間海域、沖縄本島海域の合計約20地点

図版:座間味島サンゴ再生プロジェクト

座間味島サンゴ再生 プロジェクト

場所:沖縄県慶良間諸島

適用期間:2008年〜現在実施中

発注者:座間味ダイビング協会との共同

規模:慶良間海域

学会論文発表実績

  • 「那覇港内におけるサンゴ再生(1)─港内物理環境とサンゴ被度の関係─」,日本サンゴ礁学会,第15回講演要旨集,2012年
  • 「那覇港内におけるサンゴ再生(2)─網状人工基盤の設置によるサンゴ着生効果─」,日本サンゴ礁学会,第15回講演要旨集,2012年
  • 「台風により崩壊したサンゴ礁地帯のスピード再生 ─生分解性網状基盤の活用─」,日本サンゴ礁学会,第16回大会要旨集,2013年
  • 「港内のサンゴ生息地適性指標モデル(HSIモデル)の開発」,土木学会論文集B2(海岸工学),2013年
  • 「那覇港内における網状人工基盤を用いたサンゴ群集の再生」,土木学会論文集B2(海岸工学),2014年

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