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法面緑化技術

周辺環境に調和した景観と侵食に強い植生を速やかに成立

本技術は、法面の緑化工を実施する場合に、植物生態学、土壌・肥料学などをベースにして、現場周辺の環境と植生を調査し、その結果に基づいて、最適な工法、種子配合および生育基盤材の組成を設計する技術です。

根が深く、肥料要求性の低い日本在来の草本植物や木本植物が早期に侵入し、周辺の景観に調和した自然な植生を速やかに成立させることも可能です。基盤材には、現地発生土や伐採材などを利用することもできます。生物多様性保全の観点から、外来植物や外国産の在来植物を用いず、地域系統の植物だけを用いる緑化や、種子を播種しないで飛来種子に期待する緑化など、立地条件や緑化目標などにより、様々な方法が選択できます。

図版:種子配合による成立植生の制御

種子配合による成立植生の制御

キーワード
法面緑化、種子、基盤材、生物多様性

生物多様性保全への配慮

法面緑化では、外来イネ科植物が多用されてきました。しかし、生物多様性保全の観点から、日本の在来植物種を用いた緑化や、郷土植物・地域性系統植物だけを用いる緑化が望まれる場合が増えてきました。郷土植物や地域性系統植物は入手が困難で、これらを用いた緑化は、高コストになる場合が多くなります。そこで、対象地域の特性を考慮し、生物多様性にも配慮した上で、最適な工法、基盤材、植物の選定が必要となります。周辺の自然環境に配慮して、あえて外部から種子や苗木を持ち込まないで緑化する現地表土撒き出しや無播種での緑化も一つの方法です。無播種による法面緑化では、飛来種子に期待するため、植生の成立時期や出現植物種の予測が平易ではありませんが、これらに対しても、法面緑化試験により、適切な対応を行っています。

図版:無播種法面緑化試験における出現植物種数変化へのストッパーの効果

無播種法面緑化試験における出現植物種数変化へのストッパーの効果

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特長・メリットココがポイント

現地の生物多様性と景観に配慮した強い法面植生

  • 日本在来の植物を中心とした生物多様性に配慮した種子配合の設計が可能です。
  • 生育基盤材の一部として現地発生土や伐採材等を使用する設計も可能です。
  • 周辺の景観と違和感のない植物群落を短期間で成立させることが可能です。
  • 気候変化に強い、安定した法面植生が得られます。

図版:環境調和型法面緑化の概念図

環境調和型法面緑化の概念図

適用実績

図版:湯西川ダム

湯西川ダム

場所:栃木県日光市

竣工年:2012年9月

発注者:国土交通省

図版:新最終処分場

新最終処分場

場所:栃木県宇都宮市

竣工年:2004年10月

発注者:栃木県宇都宮市

図版:早池峰ダム

早池峰ダム

場所:岩手県稗貫郡

竣工年:2000年3月

発注者:岩手県

学会論文発表実績

  • 「環境調和型法面植生の経年変化」,鹿島技術研究所年報,Vol.41,1993年
  • 「環境調和型法面植生の経年変化(その2)」,鹿島技術研究所年報,Vol.43,1995年

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