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水平井バイオスパージング工法

難透気性土壌を含む砂層にも適応できる浄化工法

  • 原位置浄化
  • オンサイト
  • 低コスト

「バイオスパージング工法」とは、ガソリンや灯油などの軽質油や揮発性有機化合物(VOC)に汚染された地盤に、空気と共に微生物を活性化させる栄養塩を注入することで、空気による油やVOCの気化除去効果と微生物による分解効果を利用して浄化する工法です。

この工法は、独自技術である水平井エアースパージング工法と微生物浄化を利用したバイオレメディエーション工法を効果的に融合した技術です。

水平井エアースパージング工法は、従来の原位置処理法である揚水処理法や鉛直井を用いたエアースパージング工法と比較すると、浄化コストが2~3割削減できる特徴を有しています。しかしながら、粘土やシルト等の難透気性の地盤では、当初は透気性の良い部分から浄化が進みますが、浄化の難しい難透気性の汚染が残り、次第に浄化効率が低下するという課題がありました。

そこで本工法では、空気と共に油やVOC分解微生物を活性化させる栄養塩(肥料成分と同じ窒素源やリン源、各種ミネラル)を地盤に注入し、難透気性の地盤に溶存酸素と栄養塩を浸透させることにより、地盤中の土着微生物による汚染物質の分解を促進し、上記の課題を解決しました。

特許登録済

図版:水平井バイオスパージング工法の概要図

水平井バイオスパージング工法の概要図

キーワード
エアースパージング工法、難透気性土壌、水平井戸、軽質油、原位置浄化、オンサイト、低コスト

特長・メリットココがポイント

建物下や広範囲の浄化を実現

  • 好気性菌により分解可能な油やVOC汚染の浄化に効果
  • 自在ボーリング技術による水平注入井なので、建物下や広範囲への適用が可能
  • 注入管に複数の噴出箇所があり、それぞれの圧力を独立制御できるので、不均質な地盤でも均一な噴出が可能
  • 難透気性の土壌を含む地盤では、エアースパージングと比較して浄化期間短縮とコストダウンが可能

図版:水平井掘削機(自在ボーリング)

水平井掘削機(自在ボーリング)

短期間で高い浄化能力

右図は、ベンゼンで汚染された地下水浄化効果を計測した事例です。当初エアースパージングによりベンゼン濃度が90%近く低減されましたが、浄化効果が頭打ちとなったため、同サイトに水平井バイオスパージングを適用しました。その結果、水平井バイオスパージング工法では、短期間で環境基準以下まで汚染濃度が低減でき、顕著な濃度のリバウンドも認められませんでした。

図版:バイオスパージングの浄化効果

バイオスパージングの浄化効果

改ページ

適用実績

図版:環境保全

工場跡地での実績があります。

学会論文発表実績

  • 「水平井戸を用いたエアースパージング工法の開発」,鹿島技術研究所年報,第51号,2003年9月
  • 「水平井戸を用いたバイオスパージング」,土壌環境センター技術ニュース,No.10,2005年7月
  • 「水平井を用いたバイオスパージング工法」,土壌・地下水汚染―原位置浄化技術の開発と実用化―(2004年普及版),2009年9月

環境保全技術 インデックス

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