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工事桁直下の頂板ジャッキアップ工法

列車の運行阻害・品質不良・夜間騒音・工程遅延などのリスクを低減

鉄道と交差する道路のアンダーパス設置工事において、工事桁とボックスカルバート頂板との離隔が小さく、通常の施工ができない場合があります。このような場合は、夜間に高密度の配筋を組立て、高流度コンクリートを用いて打設する必要があり、列車の運行阻害・構造の品質不良・夜間騒音・工程遅延などが懸念されていました。

「頂板ジャッキアップ工法」は、昼間施工の作業スペースを確保するために設計位置より約1m下方でRCスラブを構築した後、設計位置まで昇降機によりジャッキアップをし、軌道直下の作業空間を確保するものです。構造物に損傷を与えない相互変位を解析により求めるとともに、許容相対変位内に制御できるシステムを開発しました。

本ページでは、阪急今津線 都市計画道路荒地西山線交差部工事(発注者:阪急電鉄)の事例にもとに、本工法の特徴・メリットを紹介します。

図版:ボックスカルバート頂板ジャッキアップ完了状況

ボックスカルバート頂板ジャッキアップ完了状況

図版:工事桁とボックスカルバート頂板との離隔例

工事桁とボックスカルバート頂板との離隔例

図版:頂板ジャッキアップイメージ図

頂板ジャッキアップイメージ図

キーワード
鉄道、アンダーパス工事、工事桁、ボックスカルバート、ジャッキアップ
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施工ステップの概要

一般的なボックスカルバートの施工順序は通常、底盤⇒壁⇒頂板⇒地覆⇒防水です。一方、頂板ジャッキアップ工法は壁を後施工とし、頂板を設計位置より1m下方で構築し、地覆、防水を施工した後にジャッキアップして設計位置へ設置します。

図版:頂板ジャッキアップ後の頂板下部支保工状況

頂板ジャッキアップ後の頂板下部支保工状況

図版:頂板ジャッキアップ前

頂板ジャッキアップ前

図版:頂板ジャッキアップ後

頂板ジャッキアップ後

図版:頂板ジャッキ状況

頂板ジャッキ状況(30倍速)(動画:45秒/音なし)

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特長・メリットココがポイント

安全・品質・工程・環境面の向上

軌道直下での作業空間を1m確保することにより、安全、品質、工程、環境が向上します。

  • 安全:工事桁をコンクリートが巻き込む危険もなく、列車待避が可能になり、列車運行阻害を防止できます。
  • 品質:空間が確保できるため、普通コンクリートでも締固め作業が確実に行え、品質が向上します。
  • 工程:夜間作業から昼間作業に変更でき、1日当たりの作業時間が2倍になり工程が短縮できます。
  • 環境:昼間施工が可能で、夜間作業が少なくなり夜間騒音が防止できます。

図版:頂板鉄筋組立状況

頂板鉄筋組立状況

ジャッキの自動制御を実現

頂板ジャッキアップ時、ジャッキ各々のストローク差による頂板躯体のクラックを防止する為に、ジャッキの自動制御を実現しました。

  • 複数のジャッキを集中制御し、設計位置で自動停止します。
  • ジャッキ各々のストローク差を感知し、許容値に達すると自動停止します。

図版:頂板ジャッキアップ前

頂板ジャッキアップ前

図版:頂板ジャッキアップ後

頂板ジャッキアップ後

適用実績

図版:阪急今津線 都市計画道路荒地西山線交差部

阪急今津線 
都市計画道路荒地西山線交差部

場所:兵庫県宝塚市

発注者:阪急電鉄

規模:幅28.0mX高さ7.2m×長さ9.3m 
5径間ボックスカルバート

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