ホーム > 技術とサービス > グリーンインフラ > Case Study 1 商業複合ビル

グリーンインフラ

自立した資源循環を生み出し、不動産価値・集客力を向上

様々な課題を抱える商業複合ビルのリニューアルを検討されているお客様に対して、グリーンインフラの活用による「不動産価値、集客力の向上」をご提案するケースです。
施設のリニューアルにあたって、グリーンインフラの持つハード・ソフト両方の機能を考慮して企画・設計を進めることで、施設内で自立した資源循環を生み出し、そこから得られる効果や商品、サービスをビジネスへ活用し、「ブランディング」「不動産価値の向上」等を目指しています。

Before

ご相談・お悩み

  • テナントスペースに空きがある
  • 近年、飲食店等の売り上げが減少傾向
  • すぐ近くに新しいビルが建ち、来館者数が減少
  • 何か不動産価値を向上させる具体策が欲しい
After

効果

  • 地産地消によるオリジナル商品の開発等により不動産価値が向上
  • 健康経営を目指す企業が都会の中の農空間を高く評価し続々と入居
  • 飲食店等から出る生ごみのリサイクル率が向上、処理費が削減
  • 環境性能が高く、ソフト面が充実した話題のビルとなり、
    入居率が向上
図版:現地調査・エンジニアリング・施工の流れ

まず、テナントを含めた当ビル関係者へヒアリングし、施設から生じる廃棄物や入荷する仕入材料などを含む施設の物質収支を分析。他にも、計画地周辺の歴史や文化的背景、自然環境などを調査し、計画地が持つ特性を様々な角度から把握します。

次に、その特性と鹿島が保有するグリーンインフラ分野のノウハウを組み合わせて、「モノ消費とコト消費が融合した上質なサービスの提供」というコンセプトで経済性や運営体制を含めてグリーンインフラの活用法を提案します。

この事例では、レストランとカフェがある中層階屋上に屋上農園屋上水田を整備しています。農園では四季を通じて収穫できるよう栽培し、冬季の水田では緑肥作物を育てて景観と地力を維持することで、地産地消の食材づくりはもちろん、店舗からの良好な景観も提供します。また、K-BECS®(ミミズコンポスト)を使ってテナントやレストランから出る生ごみを堆肥化し、農園や水田での栽培に活用します。さらに、都市型養蜂(ミツバチプロジェクト)と採蜜、店舗から出たコーヒー滓(かす)を使ったヒラタケ栽培を行うなど食材づくりから実際の食事メニューの提供までを施設内で行うことができる「資源循環」の仕組みを構築しています。

また、この資源循環の仕組みには施設の従業員はもちろん、お客様も参加できるように養蜂や野菜づくりなどの各種体験プログラムも併せて考案し、施工だけでなくそれぞれの取組みを軌道に乗せるための立ち上げ支援も行います。運用段階における生き物を扱う特殊な維持管理業務は鹿島のグループ会社や協力会社が引き受けます。必要に応じて、施設管理の定例会に出席し、実施内容の改善や見直しにも対応するなど建物のライフサイクルを通じた支援を行います。

このように、計画地が持つ特性と資源、そして店舗や顧客を繋げる環境を整備することで、ビジネスや不動産価値の向上に繋げます。

ページのトップへ戻る

ぜひ鹿島にご相談ください!
お問い合わせ

グリーンインフラ インデックス

ホーム > 技術とサービス > グリーンインフラ > Case Study 1 商業複合ビル

ページの先頭へ