所長メッセージ

「挑戦と創造」を胸に、選ばれ続けるパートナーを目指して

当研究所は、1949年に建設業界初の技術研究所として設立されて以来、常に「技術の鹿島」の中核として、時代ごとの社会的要請に誠実かつ果敢に向き合ってきました。超高層ビル、原子力発電所、長大インフラ、制震技術など、社会課題の解決と価値創造をもたらす革新的な技術の数々は、先人たちの不断の挑戦と努力の結晶であり、その志と精神は、今なお確かに受け継がれています。

現在、私たちは人口減少、脱炭素社会の実現、自然災害の激甚化・複合化、インフラ老朽化、さらには自然再興への貢献やサーキュラーエコノミーへの移行といった、複雑かつ長期的な社会課題に直面しています。加えて、建設現場においては、生産性向上、担い手確保、安全対策など、喫緊の課題が山積しています。当研究所ではこれらの難題に対し、従来の延長線上にとどまらない技術革新による解決と価値創造を目指し、研究技術開発(R&D)分野を「防災・減災」、「ライフサイクル」、「ウェルビーイング、スマートビル」、「グリーン、サーキュラーエコノミー」、「自動化・デジタル化」、「施工・構工法」の6つに分類し、分野横断で多様な人材が協働するR&Dを推進しています。

技術革新の速度は著しく、将来予測は極めて困難ですが、加速度的に進化しているAI技術が、個々の課題解決支援にとどまらず、R&Dの進め方や研究者の役割自体を変革するキーテクノロジーとなることは間違いありません。当研究所では、AIをはじめとするデジタル技術を駆使したR&Dを遂行できる中核人材の育成に注力するとともに、業界最大級の大型実験設備を活用し、フィジカルな「事実」とデジタルによる「予測」を往復する、地に足の着いたR&Dを通じて、コア技術の一層の深耕と価値ある新技術の創出を進めます。

国際化の観点では、業界初の技術研究所海外オフィスであるKaTRIS(シンガポール)を中核に、グローバルな研究ネットワークの強化とオープンイノベーションを推進します。海外プロジェクトでの知見獲得、海外研究機関との共同研究、スタートアップや異業種との協働を通じ、地域ニーズへの対応はもとより、技術の国際展開と国内への還流を加速させていきます。

私たちの根底にあるのは、「科学的合理主義と人道主義に基づく創造的な進歩と発展を図り、社業の発展を通じて社会に貢献する」という不変の経営理念です。挑戦と創造の精神のもと、不断の研鑽に励み、顧客や社会の期待を先取りするR&Dを迅速に推進し、信頼され、選ばれ続けるパートナーを目指します。

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