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グローバル社会における新たな学生寮
学生寮が生み出す新たな価値
学生寮の果たす役割が見直されています。従来の、単に低廉な居住空間を提供するという機能から、生活を通じた教育や国際交流の場の提供、学校の魅力向上といった、新たな付加価値を生み出す機能が求められる時代になりました。
2013年6月に閣議決定された日本再興戦略においては、2020年に「留学生30万人計画」の実現を目指すとともに、戦略的な外国人留学生の確保を推進することが明記されています。
こうした状況の下、外国人留学生が暮らしやすい環境を整備するとともに、日本人学生と外国人留学生との交流の場として学生寮を活用する事例が増えています。また、地方や郊外の学校では、快適かつ安心・安全な居住空間を整備することで、学校の魅力を高める効果も期待できます。
鹿島は、時代に合った学生寮の設計・建設を通じ、学生や生徒の充実したスクールライフを応援します。
芝浦工業大学 国際学生寮
留学生と日本の学生が交流を深め、世界に向けて情報を発信していく国際交流の拠点となることを目指した国際学生寮です。基準階は、個の自立を重視した個室群を交流の場であるコモンルームでつなぐH型の平面形とすることで、プライバシーとコミュニケーションの両立を図りました。
「食事の場から会話が始まり交流が活性化する」をキーワードに、シェアキッチンとコモンルームを一体化しています。
1階に、寮生と一般学生の交流や地域活動の拠点として利用できる多目的室(グローバルプラザ)を設置しています。
2013年グットデザイン賞受賞
外観
内観
- 開設:
- 2013年4月
- 所在地:
- 埼玉県さいたま市
- 寮生定員:
- 約120人(日本人・外国人合計、内女子約30人)
- 居室:
- 17m2、トイレ付ユニットバス付き(個室)
石巻専修大学 ユニバーシティハウス
石巻専修大学のユニバーシティハウスは、平成23年3月11日に発生した東日本大震災の影響により、学生の住居確保が大変困難な状況が続いていることから、安定した住居環境を確保するため、「石巻専修大学25周年記念事業」として建設されました。
学生寮は、住居棟とレストラン棟の2 つにわかれており、住居棟は男子と女子がフロアで分けられ、 女子フロアは白と赤が基調となっています。
外観(奥:学生寮、手前:レストラン棟)
レストラン棟では朝・夕の2食が提供されおり、また、日中はカフェや焼きたてパンの工房として、学生以外の一般市民にも開放しています。
レストラン棟
- 開設:
- 2015年3月
- 所在地:
- 宮城県石巻市
- 寮生定員:
- 寮室150 室、ゲストルーム3 室
- 居室:
- 16.16 m2、バス・トイレ・キッチン付(個室)
京都外国語大学 留学生宿舎「カレッジレジデンスB」
多くの留学生が世界各国から集まる京都外国語大学は、カレッジレジデンスAに続き、2番目の留学生のための宿舎「カレッジレジデンスB」を建設しました。
外観
留学生同士が交流を深める場として、談話室や多目的ホールなどの共有スペースも充実しており、1階にはトレーニング施設を併せ持ちます。
また、トレーニング施設とは別に、武道体育館(地階:柔道・剣道場、その上にアリーナ)が2009年3月に建設されています。
トレーニング室
- 開設:
- 2010年3月
- 所在地:
- 京都府京都市
- 寮生定員:
- 外国人留学生のための寮室30室
- 居室:
- 約24m2、バス・トイレ・キッチン付(個室)
フジランド 東京女子学生会館
フジサンケイグループのフジランドが運営する東京女子学生会館では、「積極的にコミュニケーションが取れる場を入館者様へ提供したい」という思いから、シェアハウス型の提案がなされています。
通常個室の他に、6居室を1ユニットとして、ユニット専用共用部「シェアダイニングルーム(約25m2)」を併設したシェアハウス型の個室を設けています。(シェアダイニングルームには、IHキッチン、調理器具、冷蔵庫、オーブン電子レンジ等を装備)
全体共用部としての中庭と一体化したラウンジにも、オープンキッチンが2台あり、食を介したコミュニケーションを奨励しています。これらのシステムは、増加する留学生のニーズにも応えるもので、国内の学生にはプチ留学体験を味わう機会ともなっています。
外観
- 開設:
- 2014年
- 所在地:
- 東京都杉並区
- 寮生定員:
- 230室、内126室がシェアハウス型
- 居室:
- 9.2m2~10m2(個室)、7.37m2~10m2(シェアハウス型の個室)
ラ・サール学園 学生寮
ラ・サール学園は、生徒の多くが他県から入学し、寮や下宿で生活する全国有数の進学校です。新寮では、中学生は8人部屋で共同生活を送り、高校生は個室で勉学に励みます。2~4階の中学・高校の寮室は、寮教諭室を挟みセパレートされていますが、1階の食堂、浴室、洗濯コーナーは共同で使用し、中学1年から高校2年までの一貫した5年間を送ります。
中学、高校共に設けられた自習室や、吹抜けと階段で結ばれたラウンジが設置され、広く開放的な交流空間としています。また、カトリックの教えに根差した学園の意向で、外装、内装ともに多くのカラー色を採用し、明るい寮環境としています。
カラー色が配された外観
各階のラウンジを結ぶ開放的な階段
- 開設:
- 2013年12月
- 所在地:
- 鹿児島県鹿児島市
- 寮生定員:
- 高校:240室(個室)、中学:43室(8人室)
- 居室:
- 高校:7.8m2(個室)、中学:28.7m2(8人室)、バス・トイレは中高別々
土佐女子中学高等学校 寄宿舎「豊夢」
土佐女子中学高等学校は、1902年創立の伝統ある学校であり、かつ、高知県有数の進学校として、県内郡部や県外からも多くの生徒を集めています。そのため、生徒専用の寄宿舎が1962年から整備されています。
新寄宿舎は、親元から離れて初めて寮生活を送る生徒本人や保護者が安心出来る居住スペースとして、安全面や居室の充実だけでなく、インターネットコーナー、学習室、各階に置かれた談話スペースなどが整備されています。
また、空間や什器備品の色合いなどは、女性らしい暖かい色調を採用しています。
外観
あたたかい色合いのダイニングルーム
- 開設:
- 2012年3月
- 所在地:
- 高知県高知市
- 寮生定員:
- 44室
- 居室:
- 16m2、トイレ、ユニットシャワー付き(個室)