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トータルなデザイン力で魅力的な教育空間を創る
少子化やグローバル化の進展、迫りくる自然災害の脅威、小中・中高一貫教育や共学化への潮流など、教育現場を取り巻く大きな変化の中でこれからも学校が選ばれていくためには、他校にない魅力を発信し続けていく必要があります。学習に集中できる環境、友人や教職員との交流の場、災害に強く安全な校舎、省エネ技術の導入、そして社会と学校を繋ぐユニバーサルデザイン。鹿島は、マスタープランから個性的な校舎のデザイン、機能的で使い易い設備・サイン計画まで、トータルなデザイン力により若者たちを惹きつける魅力的な教育空間を創ります。
東京大学駒場コミュニケーションプラザ
東京大学駒場コミュニケーションプラザは、東京大学駒場キャンパスの一角に、鹿島がPFI事業の一環として2006年に建設した施設です。
駒場キャンパスは、1878年にこの地に移転してきた駒場農学校(農学部の前身)や、1935年に東京帝大農学部との用地交換で移転してきた旧制第一高等学校(教養学部の前身)以来の長い歴史を有しており、建物の設計に当たっては、歴史や機能を理解した上で、キャンパスの将来をイメージしたグランドデザインを描くことから検討を開始しました。
歴史ある既存校舎との調和を図り、脈々と受け継がれてきた伝統を継承させる。そして、内外空間が一体となった新しい環境の創出を提案することで、利用する多くの方々に喜んで頂ける新たな交流の場を創り上げることができました。
2008年BCS賞受賞
建物全景
キャンパスの個性とブランドを
継承するデザイン
本施設は、旧建物の入口アーチを保存したモニュメント、旧建物の柱の配置をなぞる庭園のLED照明、新棟に設けられた歴史ギャラリーなどによって、キャンパスの伝統を継承しています。
緑の中庭を囲む深い軒の交流空間
大樹を中心に広がる中庭は、周辺施設と一体に構成された庇とスリムな円柱のリズムにより、統一感のあるキャンパスデザインを形成しています。
学生食堂の前に広がるオープンテラスは、中庭と内部を繋ぐ心地よい半屋外空間を創り出し、読書や思索の場として利用されています。
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PFI事業とは?
PFI(Private Finance Initiative)事業:
公共施設等の建設、維持管理、運営等を、民間の資金、経営能力及び技術的能力を活用して行う手法。
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BCS賞とは?
一般社団法人日本建設業連合会が、我が国の良好な建築資産の創出を図り、文化の進展と地球環境保全に寄与することを目的に、毎年国内の優秀な建築作品を選定するもの。