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学校・教育施設

新しい学びの空間 - 生徒と共に創る -

次世代の教育空間をデザイン

将来を担う子どもたちが新しい価値を創造できる人間に育つためには、自ら考え判断し行動する力が必要であり、学校には、そうした精神的に自立した人間を育むための教育空間が求められます。

鹿島は様々な手法で、そんな次世代の教育空間づくりにチャレンジしています。

「スクールプロジェクト」で生徒と共に創る

学校の主役である生徒たちの想いを大切に、生徒参加型の教育空間づくりを、鹿島独自の手法「スクールプロジェクト」で展開しています。

生徒たちが参加するワークショップには、知的好奇心の喚起、将来の進路選択、愛校心の形成、教室での勉強と実社会の繋がりを実感できるなどの効果があり、生徒たちは積極性や発言力を身に付けていきます。

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京都女子大学「図書館建築キャンパスプロジェクト」

鹿島は京都女子大学と連携し、学生の学びや経験の場として新図書館建設の機会を活用する「図書館建築キャンパスプロジェクト」を推進しています。

2015年の着工から竣工までの約2年間を活用し、図書館に関わる建築やインテリアに関するレクチャー、建設現場見学、学生によるアイディアコンペ等、1~2ヶ月に1回のペースで多岐に渡るセミナーを企画・開催していく予定です。

キャンパスライフをさらに魅力的にするためのグループディスカッションなどの実践は、将来の就職活動やその後の社会活動でも力を発揮できることが期待されています。

京都女子大学学生有志のみなさんと愛される魅力的な図書館を創っていくために、このキャンパスプロジェクトを推進していきます。

図版:鹿島社員により約15回のセミナーを開催予定

鹿島社員により約15回のセミナーを開催予定

図版:新図書館の外観パース。2017年春の開館予定

新図書館の外観パース。2017年春の開館予定

図版:レクチャーを真剣に聞く学生たち

レクチャーを真剣に聞く学生たち

図版:ディスカッションでの活発な意見交換

ディスカッションでの活発な意見交換

図版:アイディアが溢れるプレゼンテーション

アイディアが溢れるプレゼンテーション

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奈良学園「スクールプロジェクト」

奈良学園中学校・高等学校(奈良県大和郡山市)では、校舎建替えの機会を教育の場として生かすため、生徒・教職員が参加して新校舎の計画・設計を行う「スクールプロジェクト」が、全国でも類を見ない斬新な取り組みとして立ち上がりました。

鹿島が立案した企画の下、ランドスケープ(景色・風景)や環境を学ぶセミナー、全校生徒のアンケート分析、ゲーム感覚で配置計画を考えられるようにした「スクールパズル」などを基に、チームで新校舎のプランづくりが進められ、文化祭でのプレゼンテーションも行われました。

生徒のアイディアを存分に盛り込んだ計画に基づいて工事が進められていく中、工事中もプロジェクトは継続し、3年間のワークショップを経て2009年8月に新校舎が竣工しました。

この取り組みは、日本建築学会教育賞やキッズデザイン賞を受賞しました。

図版:新校舎のプランをパズルで考える

新校舎のプランをパズルで考える

図版:生徒たちの意見によって作られた模型

生徒たちの意見によって作られた模型

図版:生徒のアイディアで計画された大階段と、新校舎を結ぶリレーションブリッジ

生徒のアイディアで計画された大階段と、
新校舎を結ぶリレーションブリッジ

図版:専門家と学園の敷地を確認

専門家と学園の敷地を確認

図版:グループごとにプランを発表

グループごとにプランを発表

図版:新校舎の工事現場を見学

新校舎の工事現場を見学

図版:工事中の新校舎内でモデル教室を確認

工事中の新校舎内で
モデル教室を確認

開成学園 「スクールプロジェクト」

開成高等学校(東京都荒川区)では、大学の講義室風の階段教室が老朽化して改修が必要になった際、校長先生から「単なる改修工事ではなく、次世代の教室空間を研究する機会にしたい」との提案があり、各教科の先生と鹿島が一緒になって改修計画を検討する「スクールプロジェクト」がスタートしました。

検討が進むに伴い生徒たちも加わり、チームとして計画案をまとめていった結果、最新鋭の設備を配置したスタジオ型の教室や、多目的な利用が可能となる机や椅子の配置など、学園オリジナルのアクティブラーニング教室が生まれました。

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アクティブラーニング教室とは?

受け身になりがちな講義形式ではなく、課題研究、グループ討議や発表など生徒が主体的に学ぶ授業に適した教室。

図版:外国の教師とのオンライン学習

外国の教師とのオンライン学習

図版:レイアウト可変の机を活用したディベート

レイアウト可変の机を活用した
ディベート

図版:壁面のホワイトボードを使ったグループディスカッション

壁面のホワイトボードを使った
グループディスカッション

ラーニングコモンズでアイディアを生み出す

ラーニングコモンズとは、クラスや学年を超えて「人と情報」が出会い、ここから議論、交流、自発的な学習意欲などを引き出す、「新しい学びの空間」です。

鹿島は、生徒・教員のアイディアで使い方がどんどん広がる、可能性を秘めた空間を創ります。

山陽女子中学校・高等学校

山陽女子中学校・高等学校(岡山県岡山市)のアトリウムは、中学・高校の生活領域を確保し、先生や生徒間の交流を促進する場として計画されました。また、アトリウムには、2階の中学教室と3・4階の高校教室に繋がる大階段があります。 同校は、この大階段を、伝統行事である「きざはしの式」など様々な行事に利用していく予定です。

きざはしの式:「卒業していく最上級生が、その責任と義務を担って踏んできた階段を、次の最上級生に譲る」式です。

図版:教師、生徒間の交流や連携を促すアトリウム

教師、生徒間の交流や連携を促すアトリウム

図版:きざはしの式

きざはしの式

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二松學舍大学 九段4号館

二松學舍大学九段4号館は、九段キャンパス再編の起点となる教室棟です。既存の九段キャンパスからおよそ200メートル圏内という利便性と、靖国神社の杜と向かい合う緑豊かな周辺環境とを兼ね備えた立地にあります。

都心立地の特性を踏まえ、周辺建物との関係性、靖国通り側への眺望や豊かな自然環境に配慮した積層型の計画(9階建て)としました。

1階エントランスと2階ラーニングスクエアをゆるやかな階段でつなげることにより、一体感のあるキャンパスプラザを創出しました。ラーニングスクエアは学生のグループ学習をサポートすることを目的とし、PCの持ち込み、個人・グループでの自主学習をすることができるほか、可動式の机により、友人や仲間との会話・討論を自由に行うことができます。またホワイトボードやプロジェクタを用いて、グループ討論やプレゼンテーション等をすることも可能です。

図版:学生のグループ学習をサポートするラーニングスクエア

学生のグループ学習をサポートするラーニングスクエア

図版:1~2階をゆるやかな階段でつなぐことによるキャンパスプラザの創出

1~2階をゆるやかな階段でつなぐことによるキャンパスプラザの創出

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学習に資する鹿島の生物多様性プロジェクト

生物の多様性を維持し、持続可能な社会の形成を担う将来の人材を育成するため、鹿島は、ミツバチやヤギを通した環境教育を学校で実施しています。ミツバチの授粉やヤギによる雑草の採食が地域生態系の活性化につながっていく過程を、実際の生物と触れ合って実感することができます。

ミツバチプロジェクト

鹿島では、2009年よりミツバチプロジェクトをスタートし、池袋の近くにある南長崎の社宅でニホンミツバチの飼育を開始しました。養蜂家、専門家の指導を仰ぎながら、周辺緑地のモニタリング、ミツバチを題材とした環境教育、周辺住民への啓発効果の検証を継続的に行ってきました。

ミツバチは、様々な視点から生態系を支えるカギとなる生き物です。ミツバチだけでなく、授粉活動によって結実し、その実を野鳥が食べに来るなど、環境を整えるための重要な役割を果たすことから、屋上に巣箱を設置しての養蜂などを実施しています。

鹿島は、こうした取り組みを学習に取り入れて頂くため、幼稚園や学校への出前講座のご要望に応じています。

日本工業大学駒場中学・高等学校(東京都目黒区)では、2010年より屋上でニホンミツバチを飼育しており(「日駒Bee Space」)、鹿島は、継続的にプロジェクトを支援してきました。

現在の「日駒Bee Space」は鹿島の建築設計本部と環境本部で設計したものですが、2014年10月には「もっと沢山の生徒たちに見に来てもらえるように、魅力あるBee Spaceにするにはどうすればよいか?」ということを生徒の視点から考えてもらうため、ワークショップも開催されました。

図版:生徒によるワークショップの様子

生徒によるワークショップの様子

ヤギプロジェクト

鹿島では2010年よりヤギプロジェクトをスタートし、調布市にある社宅に付属している緑地においてヤギによる除草実験を開始し、植生の変化の様子をモニタリングしました。その結果、除草効果のほか、外来雑草の衰退や在来種の増加、機械除草と比べて騒音、CO2、植生残渣を排出しない環境負荷の低減が確認されています。

日本工業大学駒場中学・高等学校では、屋上緑地でヤギを使った除草実験も行われました。この日は、2頭のヤギが広い緑地の雑草を黙々と食べ、約4時間かけて除草を行いました。

図版:ヤギによる屋上緑地の除草実験の様子

ヤギによる屋上緑地の除草実験の様子

鹿島ではこのほかにも、ヒツジプロジェクト、コウモリ巣箱(バットボックスプロジェクト)、屋上水田プロジェクトなど、生物多様性を守るための様々な試みに取り組んでいます。

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