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「光」が表情の変化を生む豊かな本館A棟
コミュニティ誘発の立体的交差点
北里大学 獣医学部 本館A棟 本館B棟
(十和田キャンパス)
青森の厳寒地に建ち、広大な牧場地の様々な動物たちと八甲田山を望む豊かな自然に囲まれ、2~5年次を過ごす獣医学部十和田キャンパス。既存校舎の老朽化、分散した研究機能、東日本大震災・三陸はるか・十勝沖の地震歴を背景に、「より快適で安全な研究・実習教育の環境確保」へ向け、免震構造と鹿島オリジナル構法で実現した施設再整備の新たな起点となる「キャンパス再編プロジェクト」。コミュニケーションを誘発する「学生たちの居場所づくり」を立体的に展開し、気候風土に合った「設計・施工の合理的な融合」を目指した。
- 事業主:
- 学校法人 北里研究所
- 所在地:
- 青森県
- 設計:
- 鹿島
- 主用途:
- 大学(研究・実習棟) 免震構造
- 竣工:
- 2014年
靖国通り側の外観
都心立地を活かした
積層キャンパスの形成
二松學舍大学 九段4号館
創立135年を迎えた二松學舍大学の九段キャンパス再編の一環として、一般教室拡充を目的に建設された新校舎。
北の丸公園、千鳥ヶ淵、そして靖国神社と、都心にありながら豊かな緑に囲まれており、各校舎が相互に連携し合いながら、九段の街全体が一つのキャンパスとして機能している。
狭小敷地を最大限活かした積層型のスリムな校舎であるが、足元の往来や都心ならではの眺望を取り込み、街そのものをキャンパスと見立てることで、広がりある豊かな教育の場を形成している。
- 事業主:
- 学校法人 二松學舍
- 所在地:
- 東京都
- 設計:
- 鹿島
- 主用途:
- 大学(校舎)
- 竣工:
- 2014年
上下階をつなげ学校生活の中心となるアトリウム
都心に建つコンパクト積層校舎
日本大学豊山高等学校・中学校
限られた敷地面積の中での居ながら建て替えによって建設された、中学・高校では珍しい地下2階地上11階の高層校舎。3~8階の普通教室が面する屋内吹抜け空間アトリウムは、生徒の交流・憩いの場として中心的な役割を担う。ほかにアリーナ(地下2階~地上1階)、多目的ホール(3、4階)、柔道場・剣道場(10階)、屋内プール(11階)などを積層、校舎の高層化により地上部に校庭も設けられたコンパクトで機能的なキャンパスとなっている。
- 事業主:
- 学校法人 日本大学
- 所在地:
- 東京都
- 設計:
- 鹿島
- 主用途:
- 高等学校・中学校(校舎)
- 竣工:
- 2015年
キャンパスの中心としてのデザイン
神奈川工科大学 先進技術研究所・看護医療棟
神奈川工科大学は、鹿島が計画した芝生広場を中心としたマスタープランに沿って、平成15年以降キャンパス整備を行っている。
先進技術研究所は、大学の有望な研究成果を実用化し広く社会に貢献するため集中的に研究開発を行うための、芝生広場中央に位置する開かれた研究室及び展示施設。多方向からアクセスしやすく、人々の目に触れやすい展示空間とするため、広場の形状に沿った6角形の平面とした。また広場の開放感を維持するために、広場に面する校舎の2層分のピロティと建物高さを揃え、さらに1階壁面をセットバックさせることで、広場に対する圧迫感の低減を図っている。
芝生広場を中心としたグランドデザインの継承
先進技術研究所に隣接する看護医療棟は、新設された看護学部の実習室及び研究室からなる新校舎。上層部では既存校舎の縦強調のファサードに対して、看護医療棟ならではの、静寂さと清潔感のある外観を目指し、規則的に並んだ単窓と打ち放しコンクリートとは異なる質感をもった外装材を採用している。
先進技術研究所
- 事業主:
- 学校法人 幾徳学園
- 所在地:
- 神奈川県
- 設計:
- 鹿島
- 主用途:
- 大学(研究所)
- 竣工:
- 2014年
看護医療棟
- 事業主:
- 学校法人 幾徳学園
- 所在地:
- 神奈川県
- 設計:
- 鹿島
- 主用途:
- 大学(校舎)
- 竣工:
- 2015年
一体感のシンボルとしての中庭空間
集まり、暮らす新しい学び舎
ラ・サール学園 学生寮
この寮では600余名の中学生と高校生が共同生活を営み、舎監がこれを運営管理する。学園の発展に伴い敷地内に分散して建設された旧寮が、新しい学び舎として集約された。
建物は中庭を囲み、1階に食堂や浴室などの共用施設を配置した。2~4階は中・高の寮室を同一フロアに並置し、舎監室を間に挟んだプランを積み上げている。快適な共同生活と機能的な運営管理が両立することをめざして。
- 事業主:
- 学校法人 ラ・サール学園
- 所在地:
- 鹿児島県
- 設計:
- 鹿島
- 主用途:
- 学生寮
- 竣工:
- 2013年