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月報で1年を振り返る 交通インフラの整備拡大 ~より豊かな国民生活のために~

北陸新幹線が,2015年3月14日開業した。長野から富山を経て約230kmをつなぎ,東京─金沢間で乗り換えが不要に。これまで東京から4時間近くかかった旅程は最短で2時間28分にまで短縮された。新たに誕生した大動脈は,観光客の増加,企業の機能移転などを促し,地域経済に大きな活力を与えている。当社は,富山駅,白山総合車両基地をはじめ,トンネルや高架橋など数々のプロジェクトに携わってきた。

また同日,上野東京ラインが開業。JR東北・高崎線,常磐線が東京駅に乗り入れを果たし,東海道線との直通運転により首都圏を南北に結ぶ輸送ネットワークが構築された。当社は,営業中の新幹線直上に構造物を構築する難工事を担当した。

3月7日には,首都高速中央環状線が全線開通した。都心から半径約8kmに整備され,新宿,渋谷,池袋などの副都心やベイエリアに連絡し,3環状道路(圏央道,外環道,中央環状線)の一番内側に位置する。当社は,シールドトンネル(北行),五反田出入口,大橋地区本線接続工事などの高度な技術を要する工事を担ってきた。全線開通により,新宿と羽田空港の所要時間は約20分とこれまでの半分に短縮。首都直下地震など大災害時には,東京都の広域防災拠点をつなぐ緊急輸送道路になることが期待されている。また,2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けた重要なインフラでもある。

かつて,戦後復興の総決算といわれたのが1964年の東京五輪だった。開催を契機に,東海道新幹線や首都高速道路などが整備され,当社は,東海道新幹線の新丹那トンネルや富士川橋梁,首都高速道路では3号線渋谷高架橋など数多くの工事を担当。また,大都市の地下鉄や東京モノレール,日本初の高速道路・名神高速道路山科工区などの施工にも携わった。

高度経済成長の礎となった交通インフラ──。これからも人や物の流れを大きく変え,経済活動を活性化させ,より豊かな国民生活のための基盤として,重要な役割を果たしていく。

改ページ

写真:①5月号特集,②12月号Kworks,③シールドトンネルとパイプルーフにより形成された空間で,五反田出入口の工事は進められた,④5月号Kboard,⑤12月号Kworks

①5月号特集:開業 北陸新幹線
②12月号Kworks:首都高速中央環状品川線 シールドトンネル(北行)
③シールドトンネルとパイプルーフにより形成された空間で,五反田出入口の工事は進められた
④5月号Kboard:中央環状線が全線開通
⑤12月号Kworks:首都高速中央環状品川線 五反田出入口

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