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医薬品施設の運営・管理をつなぐ 全国の施設管理を一括アウトソーシング アステラス製薬

管理を引き継ぐ

施設のO&M(運営・維持管理)のアウトソーシングは,医薬品業界でも加速している。グローバルな企業競争のなかで,医薬品の研究・開発というコア業務に経営資源を集中させるためである。鹿島グループでは,エンジニアリングやO&Mの業務で培ってきたノウハウを生かし,このような業界の ニーズへの取組みを進めている。

アステラス製薬は,全国の生産5事業所と研究所1事業所におけるO&Mについて,当社エンジニアリング事業本部と鹿島建物総合管理(鹿島建物)に一括で委託。対象事業所の施設には,鹿島以外の施工物件も含まれる。鹿島グループ内における綿密な引継ぎ準備と事前常駐による業務の試行などを経て,昨年10月に運営管理のバトンが渡された。

運営とともに人材も受け継ぐ

鹿島グループが担うO&Mは,医薬品施設の生産設備を除いた一般設備の管理業務と総務業務からなる。前者は建屋や電気・衛生・空調・防災設備・ユーティリティ設備などに関する保全計画,運転監視,点検,補修・更新・改良工事対応など,後者は食堂などの福利厚生,予算管理,経理処理,備品・文書管理などだ。これらの日常管理業務を鹿島建物が担い,当社エンジニアリング事業本部が全体統括と専門技術指導を行っている。

新たな運営体制の発足にあたっては,アステラス製薬グループの運営管理会社アステラスビジネスサービスが解散され,同社からその一部が鹿島建物へと移籍。O&Mの業務とともに,その人材も継承されたのである。

技術力の相乗効果を生かす

当社エンジニアリング事業本部では,医薬品施設の設計・施工で豊富な実績とノウハウをもつ。高度な専門知識をもつ鹿島の技術者,建物全般のO&Mの実務に長けた鹿島建物の技術者との協働によって,各事業所のO&Mをスムーズに展開している。

一連の医薬品施設における管理業務を積み重ねることによって,鹿島グループ全体における医薬品業界のニーズ把握と技術提案力の向上が図られる。また,施設のライフサイクル全体にわたり,さらなる付加価値のあるサービス提供を実現できる。こうしたグループ連携によるO&Mへの取組みを進め,今後さまざまな業界に展開していくことをめざしている。

改ページ

図版:全国の施設管理を一括アウトソーシング

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