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鹿島の見える風景 season2

vol.77

暁の寺 記念碑に残る足跡

タイ・カジマ 大井彩音

図版:ライトアップされたワット・アルン

ライトアップされたワット・アルン。タイ・カジマ寄贈による照明設備が使用されていた2012年頃に撮影

図版:今も残る記念碑

今も残る記念碑

図版:ワット・アルンを守る鬼(ヤック)

ワット・アルンを守る鬼(ヤック) 。
仏塔には全て細やかな陶器装飾が施されている

バンコク三大寺院の一つ「ワット・アルンラーチャワラーラーム」。一般には「ワット・アルン」の名で知られるこの寺院は,三島由紀夫の小説「暁の寺」の舞台となり,その姿は10バーツ硬貨の裏にも刻まれています。トンブリ王朝からチャクリー王朝へ交代するまでは,このワット・アルンが第一級王室寺院だったため,タイ国内有数の寺院の中でも格調が高く,ひと際特別な寺院に位置づけられています。遠くから見る印象とは違い,近くで見る仏塔は色とりどりの陶器で装飾され,非常に繊細で可愛らしい模様が魅力的です。

日没後のワット・アルンはバンコクで最も美しいと言われる夜景で,雄大なチャオプラヤ川のほとりで黄金色に輝く姿は,世界中の旅人たちを魅了し続けています。仏塔を照らす照明設備は1989年,プミポン前国王陛下の御生誕62周年の折に,タイ・カジマによって寄贈されました。残念ながら2015年の落雷で別会社の設備に交換されましたが,今もなお感謝の意を表す記念碑は残されています。26年もの間,バンコクを代表する景観づくりにタイ・カジマが貢献していたことは感慨深く,社員として,また一人の日本人としてとても誇らしく思います。

図版:地図

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