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鹿島の土木技術 Topics

小石原川ダム 定礎式

2018年5月12日、鹿島JVが福岡県朝倉市で施工を進めている小石原川ダムの定礎式が現地で行われ、発注者の独立行政法人水資源機構はじめ来賓・地元・工事関係者らが多数出席しました。

式典に先立ち、鹿島JVが主催する神事が挙行され、水資源機構朝倉総合事業所・染谷所長、鹿島・田代副社長らが玉串を奉奠しました。続いて行われた水資源機構主催の定礎式では、水資源機構・金尾理事長の挨拶に続き、水資源機構朝倉総合事業所・染谷所長による工事経過報告、ならびに牧野国土交通副大臣ら来賓が祝辞を述べました。続いて、定礎の儀が行われ、木遣り歌に合わせて法被姿の水資源機構職員、JV職員らが定礎石を搬入し、関係者により鎮定の儀、斎鏝の儀、斎槌の儀が行われました。埋納の儀では地元の小中学生らによるメモリアルストーンが礎石の周りに納められ、自動化重機による埋納が行われました。「A4CSEL®(クワッドアクセル)」による自動ダンプトラックが時速8kmで傾斜路を降り、礎石の手前まで自動走行しダンプアップ。盛立材が所定の位置に下ろされダンプが退出すると、続いて自動ブルドーザが盛立材を敷き均しました。そののち、自動振動ローラが転圧を行い、「埋納完了」の掛け声がかかると、無人の重機が埋納を行う様子を見守っていた会場から大きな拍手が沸き起こりました。式典の最後に福岡県議会・栗原議員の発声で万歳三唱が行われ、関係者と小中学生によりくす玉が開披され、定礎式は幕を閉じました。

図版:神事で玉串奉奠を行う田代副社長

神事で玉串奉奠を行う田代副社長

図版:木遣り歌に合わせて定礎石が搬入された

木遣り歌に合わせて定礎石が搬入された

小石原川ダムは、福岡県朝倉市を流れる筑後川水系小石原川上流に建設されるロックフィルダムで、鹿島JVは2016年4月から本体建設工事を行っています。規模は、堤高139m、堤頂長約550m、堤体積約830万m3。本工事では、一人のオペレータが複数の建設機械をタブレット端末で同時にコントロールし、機械が得意な繰り返し作業を完全自動化することをコンセプトとした次世代の建設生産システム「A4CSEL®」を用いて、初めて本格的に堤体の盛立を行う計画で、2018年秋から自動ダンプトラック3台、自動ブルドーザ2台、自動振動ローラ4台を用いて作業を行います。五ケ山ダムで自動振動ローラを適用、大分川ダムで自動ダンプトラックと自動ブルドーザの導入試験を行った「A4CSEL®」が、この小石原川ダムでいよいよ3機種を連動して実用化されることになります。

定礎式を終えた小石原川ダムでは今後、盛立が最盛期を迎えます。

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図版:A4CSEL®による自動ブルドーザが盛立材をきれいに敷き均していく

A4CSEL®による自動ブルドーザが盛立材をきれいに敷き均していく

図版:今後盛立が本格化する小石原川ダムの様子(左岸天端より)

今後盛立が本格化する小石原川ダムの様子(左岸天端より)

A4CSEL®の自動化重機による定礎式の様子(動画:2分6秒/音声あり)

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