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震災・災害復興つづく

夏以降,日本列島を豪雨や台風,地震などが襲い,激甚な被害がもたらされた。各地で災害復興に向けて盛んに取り組まれるなか,東日本大震災からは7年半が経過。岩手・宮城では次々と橋梁の完成やトンネルの貫通を迎え,当社が携わる「おながわまちづくり」(宮城県女川町)が来年春の完成を目前に控えるなど,新たな交通インフラや生活基盤が整い始めた。一方で福島では,原子力発電所事故からの復興の道筋が徐々に描かれつつある。

町内の多くのエリアが帰還困難区域である大熊町では,廃棄物処理業務(減容化処理)や,中間貯蔵施設の整備が進行中である。除染に伴い発生した土壌や廃棄物を最終処分までの間貯蔵する中間貯蔵施設という前例のないプロジェクトに,土木・建築・環境各分野における専門性の高い社員が協働し業務にあたっている。

写真:東京電力福島第一原子力発電所3号機原子炉建屋の上に,燃料取り出し用のカバーとなるドームが完成(福島県双葉郡大熊町)

東京電力福島第一原子力発電所3号機原子炉建屋の上に,燃料取り出し用のカバーとなるドームが完成(福島県双葉郡大熊町)

このほか,一部地域を除き避難指示解除となった富岡町では,「富岡復興メガソーラー・SAKURA」が完成した。約11万枚の太陽光パネルが県下最大級の発電を行う。また震災により崩落・損傷した国指定史跡「小峰城跡」の石垣の復旧工事が完成し,再び白河市のシンボルとして蘇ることとなった。

また,東京電力福島第一原子力発電所では,2月に3号機原子炉建屋の燃料取り出し用カバーが完成,3月には,凍土遮水壁が深部の一部を除き造成完了し,その他の汚染水対策とあわせ,その効果が国の汚染水処理対策委員会で認められた。大規模な除染作業や困難な環境下での未知の工事となったが,同原子力発電所が目指す廃炉に向けて,長い道のりへの着実な一歩を踏み出した。

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写真:石垣復旧工事が完了した,小峰城跡(福島県白河市)

石垣復旧工事が完了した,小峰城跡(福島県白河市)

写真:富岡復興メガソーラー・SAKURA(福島県富岡町)

富岡復興メガソーラー・SAKURA(福島県富岡町)

column 西日本豪雨への対応に感謝状受領

7月5〜8日,西日本を中心に広範囲で記録的な豪雨が続き,広域で河川の氾濫や土砂災害を引き起こす甚大な被害が発生した。国は「平成30年7月豪雨(西日本豪雨)」と名付け「特定非常災害」に指定。当社も発災直後から支援物資の提供や復旧支援を行ってきた。10月,中国支店は国土交通省中国地方整備局より本災害対応に対する感謝状を受領。今も被害の爪痕が各地に残っているが,今後も復旧活動に邁進する所存である。

写真:西日本豪雨への対応に感謝状

写真:感謝状贈呈式にて。前列左から4番目が池上中国支店長

感謝状贈呈式にて。前列左から4番目が池上中国支店長

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