IoTやAIの急速な技術革新などにより,非連続な経営環境ではこれまでの常識が覆され,建設業のビジネスモデルが大きく転換する可能性がある。
新たな中期経営計画でも「社会・顧客にとって価値ある建設・サービスの提供」という基本方針を掲げたが,グループ各社が展開する技術やサービスを有機的に結び付け,価値ある建設サービスを顧客に一貫して提供できる体制を継続している。
本誌2月号特集では「鹿島がつなぐアライアンス」と題し,水素ファームや太陽光発電などの次世代エネルギー施設のプロジェクトメイキングや,多様な施設の建物リース・運営管理などといった,鹿島グループが提供している多彩なサービスを紹介した。グループ内の連携を越えて,先端技術をもつ企業などとの協働を強化・活用することで,当社を起点としたアライアンスにより先駆的なサービスを生み出している。
本誌5月号特集「医療施設の現在」では,鹿島グループ各社が得意分野で力を合わせ,病院など医療施設の計画から工事完了後の建物管理までの長きにわたるニーズに応える企業コンソーシアム「MEDi-K」などを紹介。当社技術研究所には医療施設・病院関係者などとの“対話の場”と位置づけられた体験型実験室も開設され,病院・病室に特化した様々なソリューション技術の体感ができる。
今後も環境・エンジニアリングやコンサルティング,維持管理,リニューアルなどの市場において,建設周辺ビジネスの新たな需要を掘り起こし,2021年度以降をも見据えた建設市場と非連続な経営環境に備えていく。