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発掘!旬の社員

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現場と社員を支える
みちのくのバイプレイヤー

現場のために何ができるかを考えたい
集合写真

photo: Shinjiro Yamada

青木大介(左)

あおき・だいすけ/京都府出身/
ネットワーク環境学部卒業

東北支店 管理部総務グループ

2010年入社。東京土木支店第一土木統括事務所に配属。調印物の確認や支払処理,安全パトロールなどの拠点業務に携わった。2011年3月からJR国立駅JV工事や小田急代田JV工事をはじめとする,支店管内7つの土木工事で現場事務を務めた。2016年5月に東北支店管理部総務グループに異動。現在は支店ビルの運用管理や行事対応,支店管内の社有不動産管理業務など総務・管財業務を担当する。アメリカンフットボールチーム・LIXILディアーズでキッカーとして活躍中。

熊谷信吾(中)

くまがい・しんご/岩手県出身/法学部卒業

東北支店 管理部総務グループ

2010年入社。関西支店神戸事務統括出張所に配属。同年11月から同支店の現場事務を務めた。2013年10月に東北支店管理部現業グループに異動。石巻・女川地区の現場事務や現業グループの拠点業務を務め,石巻魚市場建設事業ではオープンブック方式の実務を担当した。2019年1月に現グループ配属となり,人事業務を担当。当初は現場事務と兼任していたが,同年4月から本格的に人事業務にあたる。休日はフットサルやジョギングに励む。半年に1回はハーフマラソンにチャレンジしている。

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阿部紘士(右)

あべ・ひろと/宮城県出身/政治経済学部卒業

東北支店 管理部総務グループ 課長代理(取材当時)
(現在:東北支店管理部現業グループ(福島地区)
課長代理)

2006年入社。横浜支店に配属され経理部での研修後,同年7月から現業事務業務に従事。2009年5月に東北支店管理部現業グループに異動。秋田県や宮城県内の土木・建築工事の現場事務を担当した。2013年4月に同支店管理部購買・広報グループ配属となり,鉄筋・鋼管杭などの購買や広告,報道対応を行う。2014年6月に現グループ配属。現在は採用や発令,教育といった人事業務を担当。4児の父親として積極的に家事・育児に取り組む。趣味は読書やデイキャンプ。

多岐にわたる業務への対応

「日中は各方面からの問合せ対応に追われています」。東北支店総務グループで総務や管財業務を担当する青木大介さんは自身の業務をそう話す。支店ビルの運用管理から赴任者の受入れ,震災訓練などの行事対応とその業務内容は幅広い。「場合によっては,私からの回答が支店からの答えになってしまいます。事例間で矛盾を生まないよう気を付けながら,なるべく要望に沿った対応を心がけています」。

青木さんについて,人事を担当する阿部紘士課長代理は「行動までの速さと物事を進めていく力強さは規格外」と舌を巻く。一例が,3年程前に行われた支店ビルのリニューアル工事だ。その主担当に任命されたのが,当時まだ赴任して間もなかった青木さん。工事に伴うフロア移転計画や引越しルールの周知徹底など,数多くの調整事項が生じたが,それらをまとめ上げた。

プライベート写真

平日は仙台で仕事,休日はアメフトの練習のため東京に,という生活を始めて4年目になる青木さん。支店からほど近い東北大学ホーネッツにてコーチとして指導をする傍ら,自身もトレーニングに励んでいる。「職場や周りの環境に感謝し,チームの勝利に貢献していきたいです」。
photo: K.Yamaki

社員一人ひとりと向き合う

管轄地域が本州の面積の約3割にあたる東北支店。支店内であっても転勤者が多く,また震災復興対応で今も全国から人が集う状況にある。阿部さんとともに人事業務にあたる熊谷信吾さんは,「一人ひとり抱えている事情は異なります。ルールの範囲内で,少しでも社員に寄り添った解決策を考えたい」と話す。

熊谷さんは2019年1月から総務グループに赴任した。青木さんとは同期入社。これまでずっと現場事務を務めていたため,まだ不慣れな業務も多いという。参考にしているのは先輩の姿だ。「阿部さんは人の相談事に否定から入りません。話を聞いてから,最適解を見つけてくれます」。

プライベート写真

プライベートでは3姉妹の父の熊谷さん。「子どもは毎日の疲れを癒してくれる存在です」。一方,口達者な長女をみていると,「自分は将来肩身の狭い思いをしないだろうか」と迫りくる思春期に一抹の不安を覚えているよう。そんな親子は野球観戦が大好き。「頑張れ楽天イーグルス!」

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震災と復興から得たもの

社員に寄り添った対応を―。その想いの根源のひとつに,震災復興での経験がある。

岩手県盛岡市出身の熊谷さんは,2013年10月から震災復興現場を担当した。施主や近隣の方々とお互いの立場の垣根を越え,密なコミュニケーションを取りながら復興に携わった経験が,「現在の業務の支えになっている」と語る。

阿部さんは宮城県石巻市出身。2011年10月から石巻市を中心に発生した災害廃棄物・津波堆積物約300万tを処理する「災害廃棄物処理業務(石巻ブロック)」に任命された。試行錯誤を繰り返しながらの大変な現場だったが,「復興に携わる人は誰もが前向きなエネルギーに溢れていた」と話す。「鹿島だからこそできた仕事だったと思います。この業務を経験して以来,鹿島に貢献したいという想いが一層強くなりました」。

プライベート写真

「休日には妻と一緒に子どもたちと遊ぶのが何よりの楽しみ。家族が元気を与えてくれます!」と幸せそうに語る阿部さん。最近は料理にも挑戦しており,奥様とともに台所に立つことも多いそう。4人の元気なお子さんに囲まれ,賑やかで刺激的な毎日を過ごしている。

自分ができることを模索する

「総務業務を通じて出会った,公益財団法人みちのく未来基金の方々からも前向きなエネルギーを感じました」(阿部さん)。「みちのく未来基金」は,人が育つことが復興の真の礎になると考え,震災遺児の進学を支援している団体だ。社内研修の中で働き方改革の話の一環として,彼らの講演会を企画した。その意図は,「建設業は街をつくる。彼らは人をつくろうとしている。別々の取組みではあるが,つながっている部分もあるのではないかと。彼らの話を聞くことで,社員のモチベーション向上など,何らかのプラスに働けばいいなと思いました」。

今年の6月,阿部さんは福島の現場に異動した。今後は熊谷さん・青木さんの同期コンビで総務グループを支えていく。「現場のために何ができるかを考えながら業務にあたっていきたいです」(熊谷さん)。他方,青木さんは「形を問わず,自分の強みを生かして会社の役に立ちたいです」。

個性や特徴を異にする3人が,それぞれの形で胸に秘めるその想いを体現しようとしている。

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