震災直後に多くの被災者の救護にあたり,災害拠点病院としての機能を果たした石巻赤十字病院では,増築部となる北棟を建設している。当社JVの施工で2006年に竣工した本棟は,免震構造の有効性が実証されたケースとなった。
石巻市周辺では,多くの医療機関が完全な再建を果たせておらず,赤十字病院が地域医療の中心的役割を担い続けている。現在は50床の仮設病棟で地域の医療機関の不足に対応しているが,今後のよりよい医療提供体制に向けて,新たに,救命救急センター,救急病棟,ICUなどを備えた72床の北棟を建設している。
また,被災した同病院の看護専門学校の新校舎や災害医療ACT研究所などからなる災害医療研修センターも,同時進行で建設中だ。
この先も地域に愛され,頼られる,安全な病院を目指す。
【工事概要】
石巻赤十字病院増築
及び改修工事
- 場所:
- 宮城県石巻市
- 発注者:
- 日本赤十字社
- 設計:
- 日建設計
- 規模:
- [北棟]
S造 4F PH1F
延べ14,823m2,
[災害医療研修センター]
S造 3F PH1F
延べ6,229m2 - 工期:
- 2013年10月~施工中