仙台と石巻を海岸沿いに結ぶJR仙石線。沿線で津波被害の最も大きかったエリアから高台に移設された東名駅の構内で,昨年12月14日,締結式が行われ,復興の推進力となるレールがつながった。
仙石線は高城町-陸前小野間の約12kmにかけて運転休止が続いており,そのうち陸前大塚-陸前小野間の約3.5kmでは,既存のルートよりも内陸の高台側へ線路を移設する工事が進んでいる。線路の移設は,東松島市の推進する高台での復興まちづくり事業と一体となった計画だ。
当社の担当エリアは,この線路移設区間のうちの約1.3km。決して長い距離ではないが,海岸線と高さ22mの高台をつなぐ区間のため,工事内容は,埋立て,地盤改良,盛土,高架橋の新設,駅舎の建設と多岐にわたる。
仙石線は今年5月末に全線で運転を再開。同時に,新たに東北本線との直通運転も開始する。
【工事概要】
JR仙石線東名工区復旧工事
- 場所:
- 宮城県東松島市
- 発注者:
- 東日本旅客鉄道
- 規模:
- 総延長1,291m
土工区間―延長906m
切土工3,100m3
盛土工27,900m3
高架橋区間―延長385m ラーメン橋4連
ホーム1基 - 工期:
- 2013年3月~施工中