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常磐線──まちづくりと融和する鉄道風景

写真:新しい坂元駅周辺

新しい坂元駅周辺。写真中央,横一列に高架橋の橋脚が姿を現しはじめた。駅前のまちづくりと同時進行で,住民の生活の早急な再建を目指す(2014年12月)

福島と宮城の2県にまたがって運休が続くJR常磐線の相馬-浜吉田間。ここでも再開に向けた工事が進んでいる。

運休区間のうち,駒ヶ嶺-浜吉田間の約14.6kmは,沿線で計画されている復興まちづくり事業に合わせて,線路を内陸側に移設する。このうち当社は,坂元駅周辺の約3.4kmの工区を受け持つ。

駅の付近は,鉄道と市街地との一体化を図るために高架構造を採用。駅部では地中で杭と柱を接合し,高架下空間有効に活用できる構造にする。

常磐線の運転再開は2017年春を予定。鉄道整備とまちづくりが一体となって,住民の生活の再建に向けて進んでいる。

なお,各地の主要道路の復興整備事業も,当社は積極的な支援を続けている。東北地方の太平洋側を結ぶ三陸沿岸道路では,現在,陸前高田市内の長部高架橋,釜石市内の唐丹第3トンネル,普代村と野田村内の白井地区道路の,計3ヵ所で工事を進めている。また,復興支援道路に指定されている宮古盛岡横断道路の新区界トンネルや,相馬福島道路(東北中央自動車道)の月舘高架橋なども建設中だ。

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図版:駅周辺の完成予想パース

駅周辺の完成予想パース。駅のホームは2階に設けられる

写真:高架橋はRCラーメン造,スパン約20m。工区内は遺跡が多く,切土工は慎重に行われた(2015年2月)

高架橋はRCラーメン造,スパン約20m。工区内は遺跡が多く,切土工は慎重に行われた(2015年2月)

図版:工区全体平面図。坂元駅は約1.1km内陸側に移設される

工区全体平面図。坂元駅は約1.1km内陸側に移設される

【工事概要】

JR常磐線坂元工区復旧工事

場所:
宮城県山元町
発注者:
東日本旅客鉄道
規模:
:総延長3,369m
土工区間―延長1,473m
切土工119,282m3
盛土工9,939m3
高架橋区間―延長1,896m
ラーメン橋20連
ランガー橋1基
ホーム1基
工期:
2014年1月~施工中

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