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常に備えよ 社長 押味至一

写真:社長 押味至一

巨大地震が発生した時,如何なる行動をとるべきか。今月の特集では,当社社員の行動を仮想物語として紹介しています。皆さんは,どう感じたでしょうか。私は,もしこの社員の家族が大けがをし,インターネットやメールも使えず連絡手段が途絶え,火災や道路の陥没で現場へ到着できなかったら,どのような展開になったかを想像しました。万が一の時,自らの使命を果たすためには,最悪の事態を想定しておくことが,肝要だと考えているからです。

今から5年前,宮城県石巻市の避難所に,手書きの新聞が掲げられたことを記憶している方も多いでしょう。あの日,津波に襲われ,輪転機を失った石巻日日新聞の記者がとった行動は,その一例だと思っています。彼らは,ペンと紙さえあれば,情報を伝えるという使命を果たせると考えていたはずです。当社は,災害復旧という大切な社会的使命を担っています。だからこそ,定められた手段や方法が使えない場合でも,どうすれば使命を果たすことができるかを常に考えておいてほしいのです。

大正の関東大震災では,鹿島組本店が焼失するなか,最も揺れが激しかった小田原地方で,独自の判断のもと救援復旧活動に尽力した現場責任者がいました。同様に,東日本大震災や阪神・淡路大震災の時も,発災直後から多くの社員が,何ができるのかを考え,いち早く災害復旧に向けた行動を起こしています。自ら行動することの重要性を,先人や過去の事例から学ぶことができるのです。

そして,こうした災害対応力は,高い意識と絶え間ない訓練があってこそ,磨かれていきます。皆さんのご家庭においても,この特集を機に今一度,災害時の対応を話し合っていただきたいと思います。来るべき巨大地震へ「常に備えよ」なのです。

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