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新区界トンネル(仮称) 貫通式

2018年1月11日、岩手県宮古市と盛岡市を結ぶ宮古盛岡横断道路 新区界トンネル工事の貫通式が行われました。式典には発注者である国土交通省東北地方整備局岩手河川国道事務所・清水所長をはじめ、来賓として岩手復興局・山下局長、宮古市・山本市長、盛岡市・谷藤市長、また、工事関係者らが多数出席、約270名が参列して行われました。式典では宮古側、盛岡側それぞれで関係者が発破スイッチを押し貫通を確認すると盛大な拍手が沸き起こりました。その後、清めの儀、久寿玉開披につづき、関係者らによる通り初めが行われ、関係者が貫通点で万歳を行いました。続いて、来賓、発注者、施工者の挨拶、樽神輿の儀、鏡割り、乾杯が行われ、地元宮古市に伝わる伝統芸能である「田代念佛剣舞」が披露されました。最後に万歳三唱が行われ、無事の貫通を祝いました。

新区界トンネル(仮称)は、復興支援道路として整備が進む「宮古盛岡横断道路・区界道路」の一部となるトンネルで、長さ4,998mの本坑と5,045mの避難坑で構成されています。本工事では、国内で初めて4ブームフルオートコンピュータジャンボを導入し高速掘進を行いました。また、宮古側、盛岡側から本坑を掘削しつつ、避難坑から仮設の作業坑を本坑に取り付け、最盛期には最大4切羽で掘削を行い更なる高速施工を実現。掘削開始から2年9か月で貫通を迎えました。

現国道の区界峠は、急カーブ・急勾配が続き、また、冬季間は大雪で通行止めになることもある交通の難所です。新区界トンネルの完成により東日本大震災で被害の大きかった沿岸の宮古市と県都である内陸の盛岡市が短時間で結ばれ、かつ、安全に走行できるようになることから、地域住民の期待も大きいトンネルです。今後はインバート工や覆工コンクリート工などを進め、工事の完成は2019年3月の予定です。

図版:宮古側で発破スイッチを押す関係者ら

宮古側で発破スイッチを押す関係者ら

図版:貫通点で貫通を祝い万歳

貫通点で貫通を祝い万歳

図版:法被を纏った工事関係者による樽神輿の行脚

法被を纏った工事関係者による樽神輿の行脚

図版:一同で盛大に万歳三唱を行い貫通を祝った

一同で盛大に万歳三唱を行い貫通を祝った

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