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平成29年九州北部豪雨で流失した花月川橋梁復旧工事が完成、
JR久大本線が全線復旧

2017年7月の九州北部豪雨で流出したJR久大本線の花月川橋梁(大分県日田市)の復旧工事が完成、2018年7月14日、約1年ぶりに久大本線が全線復旧し列車の運行が再開されました。

久大本線は久留米(福岡県)~大分を結ぶ約141.5kmの九州を横断する鉄道路線ですが、2017年7月の九州北部豪雨により花月川橋梁が流失する被害を受け、光岡~日田間で運休となっていました。花月川橋梁は日田市の花月川を渡る全長約80mの橋梁でしたが、2017年7月5日、集中豪雨により花月川の水量が急激に増加し、4基の橋脚が倒壊、橋桁がすべて流失しました。

図版:完成した花月川橋梁を渡る「ゆふいんの森」号

完成した花月川橋梁を渡る「ゆふいんの森」号

鹿島は被災直後の2017年7月から花月川橋梁の復旧工事に着手。工事用進入路の造成、既設橋脚・橋台・橋桁の撤去、新設橋脚・橋台の築造及び鋼製桁の架設が行われました。通常は渇水期にのみ工事を行うため復旧には3年程度かかると見込まれましたが、今回、早期復旧に向け発注者であるJR九州と国交省との協議により出水期での着工が認めらました。これにより通年で工事を行い、約10か月という短工期で新たな花月川橋梁を完成させました。

図版:短工期で橋梁を完成させた功績によりJR九州から感謝状が贈られた

短工期で橋梁を完成させた功績によりJR九州から感謝状が贈られた

改ページ

工事の様子

図版:工事の様子

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花月川橋梁の完成に伴い、7月10日に完成修祓式が行われ、列車の試運転を経て、7月14日、運行が再開されました。当日は近隣住民や工事関係者らが沿道に駆け付けるなど、地域の皆さんが心待ちにした1年ぶりの鉄道の運行再開を祝いました。

運休になっていた区間は、豪華寝台列車「ななつ星in九州」や人気観光特急「ゆふいんの森」の運行ルートでもあり、この区間の運転再開により休止前のルートでの運行が再開されました。夏の観光シーズンを前に花月川大橋を完成させた牛房祐治所長は「1年で鉄道再開という厳しい条件でしたが、発注者並びに国交省の前向きな協議や、休日や夜間作業をあたたかく見守って頂いた近隣の方の協力で無事開通でき感謝しています。運行再開日に地域の皆さんから労いの言葉を頂き、この工事に従事できたことを所員一同誇りに思っています」と語っています。

図版:完成した花月川橋梁を渡るJR久大本線

完成した花月川橋梁を渡るJR久大本線

図版:列車から見える位置に横断幕を掲げて地元の方が運行再開を祝った

列車から見える位置に横断幕を掲げて地元の方が運行再開を祝った

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