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国交省が選定した「建設現場の生産性を飛躍的に向上する革新的技術」として「画像粒度モニタリング®システム」の試行を長安口ダムで実施

鹿島の土木技術 Topics

国交省が選定した「建設現場の生産性を飛躍的に向上する革新的技術」として
「画像粒度モニタリング®システム」の試行を長安口ダムで実施

国土交通省が2018年度に公募した「建設現場の生産性を飛躍的に向上するための革新的技術の導入・活用に関するプロジェクト」に、鹿島が開発した「画像粒度モニタリング®システム」が選定され、鹿島が徳島県で施工を進める長安口ダム施設改造事業において試行を行ってきました。2019年2月、現場におけるデータ収集業務が完了し、その生産性向上効果を確認しました。

国土交通省では、建設現場の生産性向上を目指すi-Constructionと、平成30年6月に閣議決定された統合イノベーション戦略を受け、公共土木工事において、革新的技術により施工データ等のリアルタイム取得・解析を試行し、建設現場の飛躍的な生産性向上を図る技術を公募。その1つとして、鹿島、日本コントロールシステム、有限会社AOSから構成されるコンソーシアムによる「画像粒度モニタリング®システム」が、「データを活用して土木工事における品質管理の高度化等を図る技術」に選定され、2018年12月から長安口ダムで試行を行ってきたものです。

「画像粒度モニタリング®システム」は、近年飛躍的な発展を遂げている画像解析技術を用いて、デジタルカメラで撮影した土質材料の画像から粒度分布を迅速に推定するシステムです。従来、数時間~数日を要していたダム材料の粒度試験を、本システムでは十秒程度で完了させることができ、ICT建機による高速・連続・大量施工に対応したリアルタイムな品質管理を実現します。長安口ダムでの試行では、本システムにより従来方法と同等な粒度試験結果が精度よく得られ、かつ、試験時間を飛躍的に短縮できたことが確認され、生産性向上効果を実証できました。

今後は本システムの有効性を各方面にPRするとともに、現場での適用を図っていく方針です。

図版:画像粒度モニタリング®システムの概要

画像粒度モニタリング®システムの概要

図版:画像粒度モニタリング®システムの活用方法

画像粒度モニタリング®システムの活用方法

図版:長安口ダムで採取した解析前の画像と解析した粒径画像(10mm以上を着色)

長安口ダムで採取した解析前の画像と解析した粒径画像(10mm以上を着色)

図版:試行が行われた長安口ダム施設改造事業の様子

試行が行われた長安口ダム施設改造事業の様子

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