石狩湾新港発電所1号機 竣工式
鹿島JVが土木工事を担当した北海道電力石狩湾新港発電所1号機の竣工式並びに祝賀会が2019年5月30日、北海道小樽市の現地、および、石狩市花川北コミュニティセンターで開催されました。
竣工式では、まず感謝状贈呈式が行われ、発注者である北海道電力・真弓明彦社長から発電所土木工事を代表して田代副社長に感謝状が贈呈されました。続いて神事が行われ、田代副社長が玉串を奉奠しました。その後、場所を花川北コミュニティセンターに移し祝賀会が行われ、関係者一同で1号機の無事完成を祝いました。
石狩湾新港発電所は、北海道電力初のLNG(液化天然ガス)を燃料とした火力発電所で、1号機は2019年2月に営業運転を開始しました。鹿島JVは1号機新設工事のうち、土木本工事(第3工区)を担当し、完成後、発電に使用した冷却用水を海に放水するための設備となる「放水路立坑」、「放水路トンネル」、「放水口」の施工を担当しました。
放水路トンネルのシールドマシンの発進立坑となった「放水路立坑」は内径12m、掘削深さ48.75m。「放水路トンネル」は、泥水式シールドで、内径4.7m、延長1,045mのシールドトンネルです。トンネルは最新のCIMを活用して掘削を行い、環境にやさしいCO2凍結工法を用いて到達防護工を行いました。シールドトンネルの到達部となり、完成後は放水路トンネルから送られた復水器冷却用水を海中に放水する設備となる「放水口」は、没水型鋼管矢板井筒工法と自己昇降式作業台船(SEP)を採用し、工期短縮を実現しました。
工事は2014年3月から2018年8月までの約4年半にわたり行われ、最新の土木技術とICTを活用しながら、積雪寒冷地における厳しい工期の中、無事に完成させました。
なお、本プロジェクトは平成30年度の土木学会賞技術賞(Ⅱグループ)を受賞しています。
(参考)
海底シールド工事へのCIM導入で、品質管理を“見える化” (2017年2月22日プレスリリース)
環境にやさしい「液化CO2地盤凍結工法」を海底シールド工事に初適用 (2017年8月24日プレスリリース)