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高知自動車道立川橋 災害から1年で復旧

鹿島は、2018年7月の記録的な豪雨による土砂崩れで橋桁が流出する等の甚大な被害が起きた高知自動車道立川橋(高知県大豊町)の復旧工事を施工しました。災害からわずか1年後の2019年7月1日に橋の架替工事が完了、7月8日、4車線への復旧を終えました。

図版:立川橋被災直後(2018年7月)と復旧工事完了(2019年6月)の様子

立川橋被災直後の様子

立川橋復旧工事完了の様子

2018年7月、西日本を襲った記録的豪雨では、現場付近の笹ヶ峰南観測所で7月3日からの7日間で1,352mm、時間最大雨量88.5mmを記録。7月7日、高知自動車道立川トンネル南坑口付近で本線区域外から大規模な土砂崩落が発生し、隣接する立川橋上り線(橋長63.5m)のコンクリート桁が流出する被害となりました。幸い、通行止め措置が取られていたため人的被害はなく、また、下り線橋梁は被害を免れたため、1週間後の7月13日には下り線橋梁を利用した対面通行運用により、通行止めは解除されました。

流出した立川橋は高知自動車道新宮IC~大豊IC間にあります。高知自動車道は本州・四国各県を結ぶ物流の大動脈であり、早期の4車線での復旧が求められました。鹿島は、2018年7月10日から流出した上り線橋梁の復旧工事を開始。復旧工事にあたっては、有識者による技術検討委員会が設置され、橋梁形式の選定、土砂崩落箇所の安定性、対策工法等の検討が行われました。

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その結果、早期復旧が可能なプレキャストプレテンホロー桁橋が採用されました。土砂の再崩落などの二次被害も懸念される中、万全な安全対策の下、崩落した上部法面の復旧工事、橋梁の架替工事を同時に施工しました。早期の4車線復旧に多大に貢献したとして、2019年7月24日、西日本高速道路株式会社・酒井社長より茅野副社長へ感謝状が贈呈されました。

開通後も法面工事を実施しており、今後も安全を最優先に工事を進めていくことにしています。

図版:架設桁による上部工架設状況(2019年3月)

架設桁による上部工架設状況(2019年3月)

図版:4車線復旧後の様子(2019年7月)

4車線復旧後の様子(2019年7月)

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