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丸亀城石垣崩落復旧整備事業 安全祈願祭

鹿島が香川県丸亀市で施工を担当する「丸亀城石垣崩落復旧整備事業」の安全祈願祭が、10月3日、丸亀城内の旧城内グラウンドで行われました。

式典には発注者である丸亀市・梶市長をはじめ事業関係者、来賓として丸亀市議会・内田議長らが出席、鹿島からは高田専務はじめ、工事関係者が出席しました。神事では、鍬入の儀として施工者を代表して高田専務が斎鎌を、丸亀市・梶市長と丸亀市議会・内田議長が斎鍬を、最後に鹿島四国支店・吉田支店長が斎鋤を行いました。続いて関係者が玉串を奉奠し工事の安全を祈願しました。

丸亀城は江戸時代に築城された400年の歴史を持つ平山城で、「石の城」とも形容されています。高く美しい石垣は江戸時代初期の城郭石垣を築く技術が最高水準に達したときに作られたもので、石垣の総高は日本一です。しかし、2018年、豪雨や台風の影響により、7月と10月の2度にわたって南西部の三の丸及び帯曲輪石垣が大規模に崩落しました。崩落の拡大を防ぐための応急対策工事を終え、2019年10月から調査を開始、これから本格的な復旧工事が鹿島により開始されます。鹿島は、これまで仙台城の石垣修復工事や東日本大震災により崩落した福島県白河市・小峰城の石垣復旧工事などの実績があります。今回の丸亀城石垣復旧工事においても豊富な実績を活かし、画像処理による顔認証技術を応用し崩落した石材の元あった位置を特定するといった最新技術も駆使しながら、崩落した4,200個の石垣と解体・修復が必要な1,800個の石垣を合わせ、合計6,000個の石垣復旧工事を行います。

工期は5年間を予定しており、2019年度は崩落メカニズムを解明するためのボーリング調査や三の丸石垣の解体を進める予定です。石垣の復旧は帯曲輪、三の丸石垣と下段から順に積み直していきます。丸亀市民の誇りであり、復活が待ち望まれる優美な石垣の復旧工事は2023年度末の完成を目指します。

図版:施工者を代表して斎鎌を行う高田専務

施工者を代表して斎鎌を行う高田専務

図版:玉串奉奠を行う高田専務

玉串奉奠を行う高田専務

図版:石垣崩落状況

石垣崩落状況

図版:復旧後イメージ

復旧後イメージ

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