大狩部トンネル 貫通式
2020年2月10日、鹿島JVが北海道新冠郡新冠町で施工を進めている大狩部トンネルの貫通式が、同トンネル内の貫通点付近で行われました。
式典には、多くの来賓をはじめ、発注者である北海道開発局の関係者や工事関係者ら約180名が出席しました。式典では、まず貫通の儀が行われ、北海道開発局室蘭開発建設部苫小牧道路事務所・阿部所長の合図により貫通点を確認し、貫通報告が行われました。続いて、貫通点清めの儀、握手の儀が行われました。握手の儀では、関係者が貫通点に歩み寄り、がっちりと握手を交わすと会場は大きな拍手に包まれました。続いて樽神輿が登場、にぎやかに貫通を祝いました。発注者挨拶、来賓祝辞に続き鏡開きと乾杯が行われました。おしまいに、施工者を代表して、鹿島北海道支店・木下支店長が挨拶を述べたあと、万歳三唱が行われ、無事の貫通を祝いました。
大狩部トンネルは、北海道苫小牧市から浦河町に至る日高自動車道(約120km)の延伸工事の一部で、日本有数の軽種馬産地として有名な新冠町に位置する延長2,151mの道路トンネルです。日高自動車道は北海道縦貫自動車道苫小牧東ICから分岐し、浦河町へ至る高規格道路で、完成後は北海道縦貫自動車道と一体となり、日高地方と札幌市や苫小牧市を結ぶ高規格ネットワーク道路として早期完成が期待されています。鹿島JVは、2016年10月から工事を開始し、2017年4月から掘削が開始されました。地質が薄層で互層状に分布し岩相の変化が激しいという施工条件の中、TAF工法やロックボルト工の機械化など最新技術を取り入れながら高速掘進を行い、掘削開始から2年9か月で貫通を迎えました。
今後は、引き続き覆工工事等が行われる予定です。工事の完成は2021年3月の予定です。
貫通式当日の坑口の様子
勇壮な樽神輿で貫通を祝った
鏡開きの様子
鹿島北海道支店・木下支店長による施工者代表謝辞