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北海道新幹線、昆布トンネルが無事貫通

鹿島JVが北海道虻田郡ニセコ町で施工を進めていた、北海道新幹線、昆布トンネル(宮田)工区が2021年3月18日、延長5,610mの掘削が完了し、隣接する桂台工区との境界部にて、無事貫通しました。

北海道新幹線、昆布トンネルは、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構(以下、鉄道・運輸機構)が整備を進めている、北海道新幹線(新函館北斗・札幌間)の延伸工事のうち、長万部駅と倶知安駅間に位置する延長10,410mの長大トンネルです。昆布トンネルは2工区に分かれており、鹿島JVは札幌方(北側)の宮田工区5,610mを担当し、2015年から工事を行ってきました。このほど、先に貫通点に到達していた隣接の桂台工区のトンネルに到達しました。北海道新幹線(新函館北斗・札幌間)建設事業の17本のトンネルのうち、貫通を迎えたのは昆布トンネルが初めてです。

3月18日の貫通当日は、発注者である鉄道・運輸機構北海道新幹線建設局の依田局長をはじめとする関係者が、鹿島JVから北海道支店の山本支店長ほか工事関係者が現場を訪れ貫通を見守りました。依田局長からの「貫通掘削開始」の指示を合図に、ブレーカが地山を掘削すると、1.5mほどの穴が開き、桂台工区と結ばれました。その後、出席者全員で万歳三唱を行い、無事の貫通を祝いました。

昆布トンネルは完成すると10kmを超える長大トンネルとなります。その約半分を施工する宮田工区では、河川や町道の下を通過する土被り20m未満の区間(360m)や、軟弱な地質の出現にともなう切羽の不安定化、また切羽からの大量湧水など、数々の困難な場面がありましたが、各種データに基づく適切な支保パターンの選定、そして様々な補助工法を駆使することで、安定した掘削進捗を確保することができ、早期に貫通を迎えることができました。今後は覆工コンクリート工事やトンネル構造物の構築工事を進め、竣工は2023年5月の予定です。

図版:貫通を待ち望む出席者の様子

貫通を待ち望む出席者の様子

図版:貫通掘削指示を合図にブレーカが貫通掘削を行った

貫通掘削指示を合図にブレーカが貫通掘削を行った

図版:貫通を祝う工事関係者の記念撮影

貫通を祝う工事関係者の記念撮影

図版:施工中の昆布トンネルの様子

施工中の昆布トンネルの様子

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