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小石原川ダムの遮水性盛土品質管理法が第9回ものづくり日本大賞 内閣総理大臣賞を受賞

鹿島と水資源機構が開発した「遮水性盛土の総合的な品質管理法」が、第9回ものづくり日本大賞内閣総理大臣賞を受賞し、2023年1月17日、内閣総理大臣官邸において表彰式が行われました。

ものづくり日本大賞は、製造・生産現場の中核を担っている中堅人材や伝統的・文化的な「技」を支えてきた熟練人材、今後を担う若年人材など、「ものづくり」に携わっている各世代の人材のうち、特に優秀と認められる人材を顕彰するものです。経済産業省、国土交通省、厚生労働省、文部科学省が連携し、2005年より開催しており、今回で9回目を迎えます。

内閣総理大臣官邸で行われた表彰式には、独立行政法人水資源機構から坂本博紀主査と曽田英揮マネージャー、鹿島から土木管理本部土木工務部の小林弘明次長が出席し、代表して坂本主査に岸田内閣総理大臣から表彰状が授与されました。会場では、受賞技術の展示も行われ、岸田内閣総理大臣ら関係者は受賞者からの技術説明に熱心に耳を傾けていました。

図版:関係者による記念撮影(左から、曽田マネージャー、坂本主査、岸田内閣総理大臣、斉藤国土交通大臣、小林次長)

関係者による記念撮影(左から、曽田マネージャー、坂本主査、岸田内閣総理大臣、斉藤国土交通大臣、小林次長)

図版:岸田内閣総理大臣に受賞技術を説明する様子

岸田内閣総理大臣に受賞技術を説明する様子

福岡県の小石原川ダム本体建設工事に適用した本技術は、ダム堤体のコア部分の遮水性盛土の品質管理について、これまで抜き取り試験により行っていたものを、転圧の締固めエネルギーとローラ加速度応答法から連続的に得られる地盤剛性指標による締固め管理により、面的に全量管理することに初めて成功しました。また、「飽和度」と「現場の締固めエネルギー」を考慮する新たな知見を取り入れた管理基準により、品質も向上しました。

本技術は、ものづくり日本大賞への登竜門とされる「国土技術開発賞」の最優秀賞を受賞したことで、内閣総理大臣賞の候補として推薦されたものです。鹿島はこれまで、第6回に浮体式仮締切工法(ダム再開発工事の大幅効率化)、第7回に平成の国宝姫路城大天守保存修理「伝統技術と現代技術の融合による姫路城の再生」で同賞を受賞しており、今回で3回目の栄えある受賞となりました。

図版:遮水性盛土の転圧状況

遮水性盛土の転圧状況

図版:遮水性盛土の総合的な品質管理法を適用した小石原川ダム

遮水性盛土の総合的な品質管理法を適用した小石原川ダム

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遮水性盛土の総合的な品質管理法(動画:3分/音声あり)

図版:遮水性盛土の総合的な品質管理法

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