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国道401号博士峠工区(博士トンネル)開通式

2023年9月10日、福島県昭和村と会津美里町を結ぶ国道401号博士峠工区の開通式が、現地で行われました。開通式には発注者である福島県・佐藤副知事ら約100名が参列し、鹿島からは東北支店勝治支店長が出席しました。式典では、佐藤副知事の式辞に続いて、来賓から祝辞が述べられました。その後、博士トンネルの昭和村側坑口においてテープカットとくす玉開披が行われ、開通を祝いました。関係車両による通り初めに続き、15時からは一般車両の通行も開始され、待ちわびた多くの車が博士トンネルを通行しました。

国道401号のうち、昭和村と会津美里町を結ぶ博士峠は道幅が狭いうえに急カーブが多く、冬季は雪崩の危険性があるため通行止めとなっていました。そのため、地域住民の生活に影響があるだけでなく、緊急車両も迂回せざるを得ず、救急医療や災害対応にも支障がありました。それらを解消するため、福島県は博士峠を貫く博士トンネルを含むバイパス事業に2014年度に着手。同工区の6割を占める博士トンネルは延長4,503mで、そのうち鹿島JVは会津美里町側2,238mの施工を担当しました。2車線の道路トンネルをNATM工法で施工し、2017年12月から2022年3月まで工事を行いました。

博士トンネルの開通は地元の方にとって長年の悲願であり、「命のトンネル」となります。昭和村から会津若松市街への冬季の所要時間は、本区間の開通により約40分短縮され、1時間5分で到着できるようになります。冬季通行止めの解消はもちろん、生活利便性の向上、救急医療や災害時避難ルートの確立、奥会津地域の振興など、様々な効果が期待されています。

図版:関係者らによるテープカットとくす玉開披の様子

関係者らによるテープカットとくす玉開披の様子

図版:博士トンネル内部の様子

博士トンネル内部の様子

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