ホーム > 技術とサービス > 土木技術 > Topics > 新桂沢ダム 湛水式

新桂沢ダム 湛水式

2023年11月11日、北海道三笠市で施工が進む「幾春別川総合開発事業の内 新桂沢ダム堤体建設工事」の湛水式が現地で行われ、発注者である国土交通省北海道開発局札幌開発建設部をはじめ工事関係者ら約40名が出席しました。式典に先立ち、鹿島JVが主催する神事が工事敷地内に設置したテントで行われ、幾春別川ダム建設事業所・西村所長、鹿島・風間副社長らが玉串を奉奠しました。続いて、ダム管理支所に場所を移して、国土交通省が主催する湛水式が執り行われました。湛水式では、国会議員、三笠市・西城市長ら10名が洪水吐きゲート、次に北海道開発局・柿崎局長、鹿島・風間副社長ら10名が利水放流ゲートを降下するボタンを押し、2つのゲートが閉塞され、待望の試験湛水が始まりました。

図版:神事で玉串奉奠を行う風間副社長(中央)

神事で玉串奉奠を行う風間副社長(中央)

図版:利水放流ゲート閉塞のボタンを押す風間副社長(右から2人目)ら関係者

利水放流ゲート閉塞のボタンを押す風間副社長(右から2人目)ら関係者

幾春別川総合開発事業は、1957年に鹿島が施工を担当した桂沢ダムを嵩上げして再開発する「新桂沢ダム」と、幾春別川の支流である奔別川に新設する「三笠ぽんべつダム」(鹿島JVにて施工中)の2つのダムを整備する事業です。洪水・渇水から流域の安全で安心な暮らしをこれまで以上に守るとともに、地域の発展に貢献することが期待されています。新桂沢ダム堤体建設工事では、国土交通省の直轄事業としては初めて既存のダム軸と同じダム軸で嵩上げを行う「同軸嵩上げ」方式を採用しました。既存のダム堤体の下流面にコンクリートを打ち足して嵩上げを行いました。堤高を63.6mから75.5mへ11.9m嵩上げし、総貯水容量を1.6倍に増やすことで、治水・利水機能等の向上を図ります。

積雪量が2mに達する極寒の地で、雪と闘いながら施工を進める本工事の工期は2016年8月~2024年3月、事業全体の完成は、2030年度の予定です。

図版:新桂沢ダム下流側(2023年10月11日撮影)

新桂沢ダム下流側(2023年10月11日撮影)

改ページ

ホーム > 技術とサービス > 土木技術 > Topics > 新桂沢ダム 湛水式

ページの先頭へ