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JR御茶ノ水駅 新しい聖橋口駅舎と改札口がオープン

鹿島JVが施工を担当しているJR御茶ノ水駅の改良工事において、2023年12月3日、新しい聖橋口駅舎の利用が開始されました。JR御茶ノ水駅では、2012年から駅改良工事が行われており、その一環として、新しい聖橋口駅舎と改札口がオープンを迎えたものです。

JR御茶ノ水駅は、JR中央快速線と中央・総武緩行線が停車し、地下鉄2線との乗り換え駅でもあり、1日の利用者数は10万人を超えます。駅付近には数多くの学校や病院が立地しているものの、駅のバリアフリー化は進んでいませんでした。そこで、JR御茶ノ水駅では、バリアフリー化を目的とした改良工事が行われています。

JR御茶ノ水駅は、東西両端をお茶の水橋と聖橋の2つの橋に、南北側を神田川と商業施設に囲まれた狭隘な場所に立地しており、工事ヤードを確保するのが困難でした。さらに、線路上およびホーム上の工事は終電から初電までの数時間しか行えません。そこで、神田川の上に工事用の仮設の桟橋を構築し、桟橋上から線路への進入路を確保しました。工事は、ホームの直下に外径2.8m、長さ34mの基礎を構築。続いて、ホーム上に人工地盤の柱と梁を設置しました。その人工地盤上に駅舎の構築を行います。2012年から行われた1期工事で、人工地盤の約半分の構築が終わり、2019年1月、ホーム上にエスカレータとエレベータが設置されました。

現在は2期工事が行われており、人工地盤の設置がほぼ完了、人工地盤上に新しい聖橋口駅舎と改札口が整備されました。聖橋口駅舎内には今後、店舗もオープン予定で、駅前広場機能も整備される予定です。

線路上空に橋上駅舎を支える人工地盤を設置し、河川側および台地側の盛土の耐震補強を行い、さらに、聖橋の長寿命化工事およびお茶の水橋の補修補強工事を並行して行う難易度の高い工事も、工事開始から12年を経過し、いよいよ終盤となっています。駅改良工事全体の完成は2024年度末の予定です。

図版:新たにオープンした聖橋口改札

新たにオープンした聖橋口改札

図版:多くの利用者が行き交う聖橋口駅舎

多くの利用者が行き交う聖橋口駅舎

改ページ

図版:神田川上に設置した仮設桟橋と御茶ノ水駅の様子(お茶の水橋より撮影)

神田川上に設置した仮設桟橋と御茶ノ水駅の様子(お茶の水橋より撮影)

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