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日建連表彰 第6回土木賞に3件が受賞

日本建設業連合会(以下日建連)は、2025年8月7日、日建連表彰2025「第6回土木賞」の選考結果を発表し、鹿島関連では「女川原子力発電所 防潮堤かさ上げ工事」、「新桂沢ダム堤体建設工事」、「日比谷線虎ノ門ヒルズ駅設置に伴う土木工事」の3件が受賞しました。日建連表彰「土木賞」は、社会基盤として国民生活と経済活動を支える土木分野の優れたプロジェクト・構造物を表彰するもので、今回で6回目を迎えます。

女川原子力発電所 防潮堤かさ上げ工事

2011年に発生した東日本大震災で高さ13mの津波に襲われた女川原子力発電所(宮城県女川町・石巻市)。安全性のさらなる向上を目指し、海抜約29mという、国内最高水準の高さとなる防潮堤のかさ上げ工事を行いました。

「東日本大震災の最新知見をもとに岩盤の断層面での挙動や大規模地すべりの発生場所を考慮し、震災時の津波高さ約13mを大幅に上回る津波高さ23.1mを設定して原子炉の安全対策を徹底追求した」ことなどが評価されました。

図版:女川原子力発電所 防潮堤かさ上げ工事

新桂沢ダム堤体建設工事

新桂沢ダム堤体建設工事は、1957年に竣工した鹿島施工の桂沢ダム(北海道三笠市)の堤体をかさ上げしたダム再開発工事です。既設堤体を11.9mかさ上げし、総貯水容量を1.6倍に増加させました。

「厳しい気象条件から半年間に限定されたコンクリート打設に大型クレーンを適用し、越冬期間のコンクリート養生に新材料を活用。情報化施工、自動スライド型枠の採用により工事期間中も洪水調節機能と利水補給機能を維持し、豪雪極寒地における『同軸嵩上げ』を実現した」ことなどが評価されました。

図版:新桂沢ダム堤体建設工事

日比谷線虎ノ門ヒルズ駅設置に伴う土木工事

東京メトロ日比谷線虎ノ門ヒルズ駅は、霞ケ関駅~神谷町駅間に新設され、2020年6月に開業しました。交通量の多い大規模交差点直下での工事であり、50年前に作られた既設地下鉄トンネルを支えながら駅を構築する難工事となりました。

「2015年12月に着手し、東京オリンピック・パラリンピック開催前に供用開始という短工期を遵守。周辺再開発ビルとの同時施工で、多数の関係者との連携と協力により完成した」ことなどが評価されました。

図版:日比谷線虎ノ門ヒルズ駅設置に伴う土木工事

なお、表彰式は同じく日建連が表彰する第66回BCS賞の表彰式とともに、2025年11月28日、ホテルニューオータニ東京(東京都千代田区)で行われる予定です。

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