新型コロナウイルス感染症の流⾏により、3密(密閉、密集、密接)の回避や
フィジカル(ソーシャル)ディスタンスを意識した、新たな⾏動・⽣活様式(ニューノーマル)が求められています。
ここでは、このニューノーマルへの対応に役立つ技術を紹介します。

感染症対応技術

実建物の空気の流れを把握する

いわゆる「マイクロ⾶沫感染」や、結核菌や⿇疹(はしか)ウイルスで認められている「空気感染」の対策には、換気性状の把握が望まれます。実際の建物においては、換気量を測定することで状況を把握するとともに、建物内の空気の流れや”よどみ”をコンピュータシミュレーションによって可視化し、感染リスクの低減に向けたアドバイスを⾏っていきます。

図版:室内条件の設定

室内条件の設定

図版:人の呼気の濃度分布を室内条件に対応して可視化

人の呼気の濃度分布を室内条件に対応して可視化

⾶沫の挙動の傾向を捉える

2002年のSARS以来の感染症の流⾏を受けて、2011年より室内環境におけるウイルス⾶沫シミュレーションの研究開発を継続し、独⾃に開発したプログラムおよび⾃社保有のスーパーコンピュータや、可視化実験装置を⽤いて、⾶沫感染に対する建築計画および設備計画上のノウハウを蓄積してきました。

2020年には、国⽴研究開発法⼈理化学研究所が⽂部科学省と連携して推進するスーパーコンピュータ「富岳」を活⽤した新型コロナウイルス対策プロジェクト「室内環境におけるウイルス⾶沫感染の予測とその対策」(代表者:理化学研究所/神⼾⼤学坪倉教授)に建設会社で唯⼀参画しています。

「富岳」プロジェクトでは、独⾃の室内環境シミュレーションのノウハウの提供、計算モデルの作成、感染リスク評価に関する助⾔等を⾏っております。⿅島は、「富岳」プロジェクトへの参画を通して「感染拡⼤防⽌」という社会課題の解決に向けた取り組みに貢献するとともに、活動を通して得られる新たな知⾒を活かし、今後も感染防⽌、感染対策を⽀援します。

飛沫シミュレーションの事例

飛沫飛散状況の可視化実験

建設現場の“機械化、⾃動化、
スマート化”技術

現場で働く作業員の3密を回避して健康を守りながら⽣産性を⾼めるという観点において、建設現場の機械化、⾃動化、スマート化は有効な技術です。そこで、⼟⽊では「現場の⼯場化」、建築では「鹿島スマート生産ビジョン」の実現にむけて技術開発を進めています。

ホーム > 技術とサービス > 鹿島技術研究所 > ニューノーマルへの対応技術

ページの先頭へ