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新木造技術

親しみがあり劇的な大空間(体育施設・スパ/プール・駅舎)

東大寺大仏殿は世界最大の木造軸組建築とされますが、大屋根を支えているのは現代の大断面集成材のような合わせ柱です。また世界最古の木造建築、法隆寺の五重塔は、現代の超高層建築の耐震構造のヒントとなった柔構造です。歴史的な巨大木造建築の伝統と技術を継承して、鹿島は現代の大規模な新木造技術に挑んでいます。

体育施設

長野市オリンピック記念アリーナ(エムウェーブ)一部木造

多目的利用を想定した、木造吊り屋根によるオリンピック施設です。大スパンの木造吊屋根は世界初であり、吊屋根に使われる部材は、厚さ12mmのスチールプレートを、2本の集成材で挟むハイブリッド構造です。集成材は、信州カラマツを13層に重ね合わせたものでこれを約7,000本使用してスパン80m、厚さ30cm、全幅216mの屋根を作りました。アリーナは可動客席により小さなイベントからオリンピックまで、あらゆる対応が可能なよう考えられています。

第1回JIA環境建築賞入選、第8回環境・省エネルギー建築賞理事長賞(その他の建築部門)、第31回中部建築賞入選、
第7回IOC/IAKS賞金賞、98年度北陸建築文化賞、平成11年度日本建築学会賞作品部門、
第37回空気調和・衛生工学会賞 技術賞/建築設備部門、1999学会作品選集作品選奨/北陸、第39回BCS賞、
第1回木造構造物、エクステリア、インテリアの木材活用コンクール特別賞、1997英国構造技術者協会賞 特別賞、
平成8年度PC技術協会賞 作品賞、平成12年度関東地方発明表彰東京支部長賞、第10回電気設備学会賞 技術部門施設賞

図版:内観

内観

図版:外観

外観

所在地:
長野県長野市
発注者:
長野市
設計:
久米・鹿島・奥村・日産・飯島・高木設計共同企業体
延床面積:
76,189m2
建物概要:
下部:RC造、屋根:大断面構造用集成材による半剛性吊り屋根構造、地下1階・地上3階
竣工年:
1996年
改ページ

出雲ドーム一部木造

出雲ドームは、出雲市の市政50周年の記念事業として建設されました。木製の骨に和紙を貼った「蛇の目傘」をモチーフに、木とテフロン膜にスチールを組み合わせた立体張弦アーチ構造が採用され、集成材が約2,000m3使用されております。出雲地方の伝統である木造りの技術を活かしたこのドームは、年間を通じて老若男女を問わず伸び伸びとスポーツ・レクリエーションを楽しめる場を提供しています。

図版:外観

外観

図版:内観

内観

所在地:
島根県出雲市
発注者:
出雲市
設計:
鹿島、斎藤公男
延床面積:
15,742m2(直径140.7m、最高高さ53.94m)
建物概要:
下部:RC 造、屋根:木造(立体張弦アーチ構造)、地下1階・地上2階
竣工年:
1992年
改ページ

信州博覧会グローバルドーム(やまびこドーム)一部木造

信州博覧会のメイン会場として建設され、博覧会終了後は多目的スポーツ施設として利用されています。外観はアルプスの山並みを背景に松本平の景観と調和を図りつつ、折板状の大屋根をコンクリートの二重列柱の上に浮かせ、内部は、信州産のカラマツ材による湾曲アーチに、直部材小梁を杉綾状に組み上げ、その梁間にスギの間伐材を垂木として全面に配し、トップライトからの光でそのパターンを美しく浮かび上がらせています。

図版:外観

外観

図版:内観

内観

所在地:
長野県松本市
発注者:
信州博覧会実行委員会
設計:
鹿島、斉藤木材工業
延床面積:
10,081m2
建物概要:
下部:RC造、屋根:木造(ドーム構造)、地上2階
竣工年:
1993年
改ページ

静岡県草薙総合運動場体育館木質化/一部木造

富士山を望む草薙総合運動公園内の体育館です。この体育館は、静岡県産材を使用すべく計画・設計され、天竜スギが大量に使われています。建物は、鉄骨大屋根をスギの大断面集成材の垂木で支え大空間を構成しています。天井面にもスギのルーバーが貼りこまれ、木特有の温もりのある体育館になっています。

図版:草薙総合運動公園全景

草薙総合運動公園全景

図版:体育館内部完成予想図

体育館内部完成予想図

図版:断面図

断面図

所在地:
静岡市駿河区
発注者:
静岡県
設計:
内藤廣建築設計事務所
延床面積:
13,500m2
建物概要:
下部:RC造、柱頭免震、上部:混構造(鉄骨+木造)、
上屋根:S造(トラス構造)、下屋根:木造+S造(ブレース構造)
竣工年:
2014年
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森林体験交流センター(テイクル80)一部木造

北海道釧路市音別町は林業と酪農の町であり、森林体験施設併用の体育館が建設されました。地元産のカラマツ、トドマツを多用した建物を創る方針から大断面集成材による木造屋根が採用されました。音別町開基80周年記念事業としてアイヌ語で「森」を意味する「テイクル」から名付けられ、文字通り森を活かし、森について学ぶ建物となっています。

図版:スパン34mのヒンジアーチ

スパン34mのヒンジアーチ

図版:外観

外観

所在地:
北海道白糠郡
発注者:
音別町
設計:
日本設計
延床面積:
1,597m2
建物概要:
下部:RC造、屋根:木造(3ヒンジアーチ構造)
竣工年:
1995年

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スパ/プール

厚沢部町民プール木造

プールの構造材にとって大敵の塩素対策として、塩素で腐食することのない木構造が採用されました。北海道の厳寒の外気による温水プール場の結露対策にもなっています。また、人の肌が触れたときも、安全で暖かい木材は、プールや浴場の構造、仕上げ材としては、最適です。

図版:内観

内観

図版:外観

外観

所在地:
北海道桧山郡
発注者:
厚沢部町
設計:
ドーコン
延床面積:
918m2
建物概要:
木造、地上1階
竣工年:
2010年

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駅舎

JR高知駅 くじらドーム一部木造

高知駅は、JR 線により南北に分断された高知市の一体化を図るために高架化され、その高架をすっぽりと覆う形の大屋根と北口キャノピー及び高架下の駅舎で構成されています。高知県は県土の84%を森林が占める森林王国であり、本施設は「木の文化県」の象徴として、大屋根は地元産杉を使用した大断面集成材の木造アーチを用い、日本でも有数の大架構の駅空間となっています。

2008 第7回日本鉄道賞 ランドマークデザイン賞、2009 第25回高知市都市美デザイン賞〈一般建築部門〉、
2009 第54回鉄道建築協会賞作品部門〈停車場建築賞〉

図版:大屋根外観

大屋根外観

図版:外観

外観

所在地:
高知県高知市
発注者:
四国旅客鉄道
設計:
内藤廣建築設計事務所
延床面積:
3,225m2
建物概要:
下部:SRC造、S造、屋根:木造、地上3階
竣工年:
2009年

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