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新木造技術

生産性の向上(業務施設・生産施設)

知識・情報化社会の進展の中で、知的労働の生産性向上への関心が高まっています。木質内装の快適感は生産性を向上させるとも言われており、業務施設での木質化も進んでいます。生産施設は従来、木材と縁の薄い分野でしたが、近年は集中して作業に向かえる環境やリラックスできる厚生エリアのあり方への関心から木材の利用に目が向けられています。ここにも、木質の効果を活かせる領域が拡がっています。

業務施設

日本圧着端子製造木質化

大阪御堂筋の大通りから東に入った通りに伝統的な木造町家や土蔵が残り、昭和初期に建てられた西洋建築が点在する街区があります。その一画にスギ材の格子に覆われ、内装もスギ板の天井、ヒノキを敷き詰めた床の木質感たっぷりのオフィス建築が出現しました。国産材を積極的に活用することにより、日本の林業が抱える問題を解決し、持続可能な社会の形成に貢献、また循環資源であり、かつ経年変化を可視化しやすい木材を有効利用し、継続的なメンテナンスを繰返し大切に使われて行きます。

第12回芦原義信賞

図版:外観

外観

図版:エントランス

エントランス

図版:内観

内観

所在地:
大阪府大阪市中央区
発注者:
日本圧着端子製造
設計:
建築:Atelier KISHISHITA+MAN*go design、構造:TAPS建築構造計画事務所、設備:パルス設計
延床面積:
8,245m2
建物概要:
鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造木造)、地下2階・地上8階
竣工年:
2013年
改ページ

日立ライフ ひたちなか支店木造

茨城県ひたちなか市石川町に建つ事務所。構造材には大断面集成材、外部内部仕上げ材にも木材を多用し、環境低負荷であることはもとより、訪れる人々が木の温もりを感じられる室内空間が形成されております。他に、太陽光発電、輻射式空調、高断熱ガラス、センサー照明、井戸水利用(誰でもトイレ)、電気自動車EVコンセント、コージェネレーションシステム、防災トイレ(マンホールトイレ)等を採用し、環境面、防災面に配慮した建物です。

図版:外観

外観

図版:夜外観

夜外観

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図版:内観

内観

所在地:
茨城県ひたちなか市
発注者:
日立ライフ
設計:
日木産業
延床面積:
1,277m2
建物概要:
木造(構造用集成材)、地上2階
竣工年:
2013年
改ページ

丸美産業本社ビル一部木造

本建物は“木”の特性を、現代建築における建築技術の粋を集めて具現化した建物です。市街地の多くにおいては、純粋な木造ビルを建てることができませんが(注:耐火集成材では可能になります)、近年木材業界において研究開発が進んでいる鉄骨と木材とを組み合わせた「木質ハイブリッド集成材」を主要構造とすることで、木造耐火建築物として実現されました。

第41回中部建築賞 一般部門特別賞

図版:外観

外観

図版:役員会議室

役員会議室

所在地:
名古屋市瑞穂区
発注者:
丸美産業
設計:
意匠設計:高松伸建築設計事務所、構造・設備:鹿島
延床面積:
3,244m2
建物概要:
SRC造・S造(柱:木質ハイブリッド集成材)、地上5階
竣工年:
2008年
改ページ

木質ハイブリッド集成材とは

内部に鋼材を内蔵した集成材で、柱と梁の2部材、カラマツとベイマツの2樹種があります。日本集成材工業協同組合が1時間耐火大臣認定を取得し、耐火建築物として計画することが可能です。

断面構成は、鋼材を集成材で両側から挟んで被覆しており、木材をそのまま見せることができます。

図版:木質ハイブリッド集成材とは

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九州・沖縄サミット・カフェテリア一部木造

2000年7月21から23日の3日間行われた沖縄サミットで、報道関係者の食堂棟として使用され、日本らしさを演出するため、集成材の立体格子を架け渡す天井としています。終了後はいくつかのブロックに分けられ公園の東屋の屋根に再利用されました。

図版:内観

内観

図版:外観

外観

所在地:
沖縄県名護市
発注者:
沖縄開発庁
設計:
鹿島
延床面積:
1,750m2
建物概要:
S造+屋根木造(格子組構造)
竣工年:
2000年

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生産施設

大塚製薬徳島板野工場食堂棟木質化

マスタープランのキーコンセプトである公園の中の工場「ワーク・イン・ザ・パーク」を継承し、小川の廻りの水辺空間全体を取り込みつつ、新たな憩いの場となるべく計画された食堂棟です。主に木材、レンガ、ガラスを使用し、開放的で明るく、既存の緑や水辺への視線を最大限活かす事で、誰もがリフレッシュ出来るようになっています。

図版:レストラン

レストラン

図版:外観

外観

所在地:
徳島県板野郡
発注者:
大塚製薬
設計:
日建設計
延床面積:
616m2
建物概要:
SRC造、地上1階
竣工年:
2008年
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鹿島技術研究所・振動台実験棟<W-DECKER(ダブルデッカー)>一部木造

<W-DECKER(ダブルデッカー)>は、地震動を再現する「主振動台」と、超高層など長周期構造物の応答を再現する「長周期振動台」を組み合わせて2段重ねとする新方式により、長周期地震時の世界最大の振幅を再現できる振動実験台です。実験場は外界の影響を受けないように4方をコンクリートの壁で囲んだ無窓空間ですが、天井は木造アーチが支えるテンション膜ドームとし、拡散された自然光が注ぐ明るい実験作業スペースを生み出しています。

一辺が21mの正方形平面に架けられた8角形のドーム屋根は、対角に4本の大断面集成材アーチを井桁状に配置、卍型に組み合わせることで、対称性を持たせた合理的な構造としています。 結露水が構造体に発生しにくいことも、木質の効用として実験スペースに貢献しています。

図版:実験場内部

実験場内部

図版:実験場外観

実験場外観

所在地:
東京都調布市
発注者:
鹿島
設計:
鹿島
延床面積:
1,484m2
建物概要:
RC造、屋根木造(アーチ構造)、地上3階
竣工年:
1988年

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