学校・教育施設ソリューション

環境教育の教材としての活用

「見える化」から「試す化」へ


政府のエネルギー基本計画では、「学校教育の現場でエネルギーに関する基礎的な知識を教育プログラムの一環として取り上げることは、大きな効果が得られると考えられる。」と謳われ、将来のエネルギー需給構造を支える人材育成のために子供の頃からのエネルギー教育が推奨されています。

鹿島は、風、温度、明るさなど、学校を取り巻く様々な環境要素の完成後の状態を事前に「見える化」、すなわちコンピュータで分かり易く可視化、数値化し、より快適な環境計画にフィードバックすることができます。

また、運用開始後の省エネ効果の「見える化」や、生徒による効果の検証まで踏み込む「試す化」により、環境教育に展開させることもできます。

「見える化」による環境要素の事前評価(計画時の「見える化」)


計画・設計に当たり、風、温度、明るさなど完成後の状態を、事前にコンピュータで可視化、数値化し、より快適な環境計画にフィードバックします。

日本大学豊山高等学校・中学校

都心立地の校舎の全面建て替えの計画において、一般的な校舎の設計経験則からでは予測できない複雑な環境をコンピュータの3次元解析により「見える化」し、環境要素の事前評価を行いました。

特徴的なアトリウムを持った高層校舎の3次元モデルを組み立てることで、建物周囲の将来の風環境や外構温熱環境を予測しました。

建物内においても、自然光による明るさや自然換気の活用の可能性を数値化して取り込むことで、省エネルギーの効果や建設後に発生する可能性のある問題点を予測可能にし、その対処を設計に反映しています。

図版:「見える化」による環境要素の事前評価

「見える化」による環境要素の事前評価

省エネ効果の「見える化」(運用時の「見える化」)


省エネへの取り組みは、環境教育の生きた教材としても有効です。

例えば、太陽光による発電量や各種技術による省エネ効果を、IT機器を活用して「見える化」すれば、生徒の環境教育に活かすことができます。

芝浦工業大学大宮キャンパス 創発棟

埼玉県さいたま市に位置する芝浦工業大学大宮キャンパス 創発棟では積極的な省エネ技術を導入し、理工系の大学として積極的に「見える化」を図ることで、その技術自体を教材として活用しています。

共用部は天井レスのスケルトンとすることで、建物の柱・梁・床の構造体、各種設備配管、電気配線、空調換気設備機器などが直接見えるようになり、学生の方々が日々建物の造り方の仕組みを学ぶことができます。

また、省エネ技術である放射冷暖房パネルを2階~6階のラウンジに設けることで、利用者が日常的にその仕組みに触れ、技術的な効果を体感することが可能です。7階屋上には見学エリアを設けており、屋上に設置してある様々な省エネ関連の設備機器や太陽光発電パネルなどを見ることが可能となり、様々な環境配慮技術を学ぶことが可能です。

図版:3階ラウンジ 天井レスによる構造躯体・設備機器の「見える化」

3階ラウンジ 天井レスによる構造躯体・設備機器の「見える化」

多くの利用者が行き交う1階のエントランスホールには、太陽光発電パネルのデジタルサイネージが設置されており、屋上と南面に設置されている太陽光発電パネルの日々の発電量、CO2削減量が表示されています。学生の方々が日々目にすることで、環境配慮の知識が自然に身に付くことを期待しています。

太陽光発電パネルのデジタルサイネージ

太陽光発電パネルのデジタルサイネージ

発電量モニター表示イメージ

発電量モニター表示イメージ

東京電機大学 東京千住キャンパス

鹿島が研究施設棟と図書館教室棟の施工を担当した東京電機大学の東京千住キャンパス(東京都足立区)では、積極的な省CO2戦略を掲げて先進的省エネルギー技術を導入し、省CO2エコキャンパスを実現しています。

そして、学生や地域・社会、管理者に対し、デジタルサイネージ(電子掲示板)を活用して省エネ効果の「見える化」を進め、キャンパス自体を教材とした環境教育を実施しています。

同キャンパスの取り組みは、国土交通省の平成21年度住宅・建築物省CO2推進モデル事業に選定されました。

図版:CO2排出量の削減目標

CO2排出量の削減目標

図版:鹿島は研究施設棟、図書館教室棟の施工を担当

鹿島は研究施設棟、図書館教室棟の施工を担当

「試す化」による環境教育への展開


「見える化」されたエネルギーから、生徒たちの主体的な活動を促し、様々な効果の検証を可能とする「試す化」の教育プログラムを提案します。

立命館中学校・高等学校長岡京新キャンパス

立命館長岡京中学校・高等学校新キャンパス(京都府京都市)では、自然エネルギーを積極的に活用したエコキャンパスの実現に取り組んでいます。

また、「見える化」された設備を利用して、エネルギー教育の一環として生徒とともに省エネルギーチューニングが行われていく予定です。(第11回住宅・建築物の省CO2シンポジウム資料より)

図版:「試す化」による環境教育への展開

「試す化」による環境教育への展開

教育の実践の場としての活用


東京農業大学 国際センター

大学の叡智を世界に発信する "NODAI FLAGSHIP"

世界の農学分野における拠点大学として、キャンパスで培った知見を世界に発信していく役割を担うシンボル的建物、世界の農学フィールドへ旅立つ国際センター"NODAI FLAGSHIP"をコンセプトとした計画です。

世田谷通りに対して背を向け閉じたキャンパスとなっていた既存建物に対し、本計画では通りに面して広く緑地を設け、世田谷通りからキャンパスに向けて大きく視界が開き、街並みに対し緑豊かな「農大の森」の存在感とキャンパスの奥行きを生み出しています。

図版:世田谷通りに開く「農大の森」・芝生広場による雨水流出抑制を配慮したランドスケープ

世田谷通りに開く「農大の森」・芝生広場(竣工時)による雨水流出抑制を配慮したランドスケープ

図版:世田谷通り側ランドスケープ

世田谷通り側ランドスケープ(竣工時)

図版:芝生広場による多目的なイベントスペース

芝生広場(竣工時)による多目的なイベントスペース

「農大の森」と対峙する国際センターは今後のキャンパス再編に伴う外構計画に対し、フレキシブルに対応可能な芝生広場を中心にランドスケープを計画しています。竣工後は大学の環境教育の教材として造園科学科の研究室等により北側外構計画はレインガーデンや段々畑による「実りの杜」、南側外構計画は「農と水の森」、学生たちの居場所づくりの空間を新たに計画されています。

図版:「農と⽔の森」 ⼤学造園学科の研究室等による南側ランドスケー

「農⼤の森」と対峙する国際センター

図版:「実りの杜」 ⼤学造園学科の研究室等による北側ランドスケープ

「実りの杜」
⼤学造園学科の研究室等による北側ランドスケープ

麗澤大学 校舎さつき

環境共生型キャンパス

2024年4月文理融合総合大学への転換を図り新設された新工学部(情報システム工学・ロボティクス専攻)の校舎棟の計画です。「新たな顔」となるキャンパス北側のランドスケープの整備と、地球温暖化に配慮した「環境共生型キャンパスの実現」をコンセプトとしています。

図版:環境共生型キャンパスの実現

環境共生型キャンパスの実現

外観はキャンパス・地域に馴染むアースカラーのエキスパンドメタル特性を活かし、学生たちの賑わいとアクティビティの表出を図る計画を目指し、方位毎に日射・光の屈折を考慮した日射遮蔽効果のある外観デザインとしています。

図版:西日を制御するエキスパンドメタルによる環境配慮型外皮デザイン

西日を制御するエキスパンドメタルによる環境配慮型外皮デザイン

図版

様々な環境配慮技術やAIカメラを用いた新たな画像センシング技術による換気量制御システムの導入を試み「ZEB-Ready」(BEI=0.42)・「CASBEE柏/教育用途で初となるSランク」(BEE=3.5)を取得しました。

図版
図版
図版
図版

1・2階ラーニングコモンズ AIカメラを用いたセンシング技術による換気量制御技術採用

図版
図版

スクールマニュアルの提供


教材としてもお使いいただける自然換気の仕組みなどをまとめた校舎のマニュアルを、ご要望に応じ編集します。

学校法人西南学院(福岡県福岡市)では、自然エネルギーを活用したエコスクール、ビオトープや学校の森による環境教育への取り組みのほか、ランニングコストの低減を踏まえた様々な工夫を行っています。

鹿島は、こうした取り組みを鹿島のノウハウが入ったスクールマニュアルとしてビジュアル資料にまとめ、竣工後に教職員に配布し、説明を行いました。

学校法人西南学園は、これらの最適な教育環境づくりを持続的に行う取り組みが高い評価を受け、2011年の第5回日本ファシリティマネジメント大賞(JFMA賞)の奨励賞を受賞しました。

図版:教職員に対するスクールマニュアル説明の様子

教職員に対するスクールマニュアル説明の様子

日本ファシリティマネジメント大賞とは?

公益社団法人日本ファシリティマネジメント協会(JFMA)が、日本国内におけるFMの普及・発展に資することを目的として、FMに関する優れた業績等を表彰するもの。

図版:西南学院のスクールマニュアル

西南学院のスクールマニュアル

人と地球に優しいZEBスクール インデックス


学校・教育施設ソリューションお問い合わせ

学校・教育施設に関する技術・サービスについて、資料請求などお問い合わせはこちらから。