活発な交流を生み出す学生の暮らしの場
学生寮が生み出す新たな価値
学生寮に求められる役割は、かつての「安価な居住スペース」という枠組みを大きく超え、生活そのものをコミュニケーション教育の場と捉える考え方へと進化しています。
キャンパスライフの延長線上にあるコミュニティ形成や、多様なバックグラウンドを持つ学生同士の交流を通じて、自律性や社会性を育むことこそが、今、学生寮に求められている使命です。
学生寮のイメージ
ポスト・コロナにおける対面コミュニケーションの価値再評価を背景に、学生寮は単なる「寝食の場」から、新たな知やイノベーションが生まれる「共創の拠点」へと位置づけられています。
こうした状況の中で、学生寮の整備は、学校のブランディングにおいても極めて重要な戦略となっています。
- 多様な交流の創出: 国籍や学部を超えた学生たちが自然に集い、刺激し合える共用スペースの設計
- 安心・安全とプライバシーの両立: 高度なセキュリティと、集中して学べる個室環境の最適化
- ウェルビーイングへの配慮: 食生活の充実やメンタルヘルスを支える、健康的で快適な空間デザイン
- 地域・社会との接続: 地方や郊外において、地域コミュニティの核として機能する開かれた寮運営の提案
鹿島は、確かな設計・施工技術と豊富な実績に基づき、学生一人ひとりの充実したスクールライフを支えるとともに、その学校ならではの魅力を最大限に引き出す「次世代の学生寮」を創造します。
多摩美オリーブ館 Tamabi Olive Dorm/多摩美術大学
多面鏡の織りなす光
「光」は刻々と変化しながら心地よくそそぎ込む
キャンパスに隣接した大学直営の学生寮の計画です。
外観は2つの円弧が向かい合う緩やかなRを描く佇まいをしており上空から見ると「木の葉」のかたちをしています。キャンパスから続くアンジュレーションと一体となった風・光という自然のめぐみをかたちにする事をコンセプトとした中庭型の建物となっています。
敷地にそよぐ風が互いの棟の間から中庭に抜けるよう建物を配置し、エントランスを入ると吹抜のホールが寮生を迎え、ピロティの先には森が臨まれます。ダイニングへと続く家具は、ベンチ・テーブル・展示台へとアンジュレーションに沿って繋がります。
外観
内観
寮生の言葉よりかたちとなった家具
寮室はアーティスト・イン・レジデンスを含む全190室から構成され、ベッド・デスク・UB・WCを完備しています。デスクは学生が畳む事が可能に、ベッドは「制作時は就寝の場でなく作業台として利用していた」という卒業生の声から限られた空間を有効に使える設えとした美大生が思索の場に応じて空間をフレキシビリティに使える工夫を施しました。
行政と協同し創りこんだ緑道空間
町田市・八王子市に跨る敷地東側緑地帯は行政と一体となり協議を重ね整備しました。園路内フェンスを後退させ緑化を行い、照明を配置し行政緑地と園路内とを一体となった広がりある緑地帯とし、そこを訪れる人々に対して「安心・安全」な空間の創出・更にはキャンパスから学生寮へのアクセスをよいものとしました。
吹き抜けのホール
中庭にはガラスに反射した光が心地よく注ぎ込む
神奈川工科大学 教育研究連携モデル生活棟
出会いから学ぶ数々ノコト
外観
キャンパス内に建つ女子学生のための生活と研究の場を兼ねたシェアハウス型の施設です。
共同生活をすることで学生の「コミュニケーション能力の育成を培う」一方、エネルギー使用量の計測や各機器の使用体験などにより生活を通じた様々なデータを収集することで、各部・学科の研究への応用や寄与が意図されています。1ユニット(単位)は水場を共同使用する4~6室の個室からなり、3層10ユニットがスキップフロアで結ばれるリビング・ダイニング・キッチンを共有する構成となっています。この共有空間は中庭を囲むように配置し、何れのフロアのどの場所に居ても互いの気配を感じとれるとともに、新たな出会いを誘発するよう、各ユニットは共有空間の外側に配し、共有空間を介したアプローチとする事でソーシャルに交わりつつ各々のプライバシー空間へと繋げた計画となっています。
中庭から直接入ることが可能な1階のユニット及び3階のデッキを介して出入りするタイプのユニットは、研究で帰宅が遅くなる上級生やショートステイ型滞在にも対応可能なよう共有空間を介さずとも部屋に出入可能なよう配慮しています。各年毎の更新の際には違ったタイプの部屋を選択し体験できる楽しみもこの建物ならではと考えました。
中庭
あたたかな灯り
キャンパス内の北東部の桜並木を抜け、テニスコート越しに望むことができる位置に配し、邸宅をイメージした外観をもつ建物としました。学びを終えた学生達を窓からの「あたたかな灯り」で迎え入れる大家族の「家」への帰宅を思わせるよう配慮しています。
外観
エントランス
芝浦工業大学 国際学生寮
留学生と日本の学生が交流を深め、世界に向けて情報を発信していく国際交流の拠点となることを目指した国際学生寮です。基準階は、個の自立を重視した個室群を交流の場であるコモンルームでつなぐH型の平面形とすることで、プライバシーとコミュニケーションの両立を図りました。
「食事の場から会話が始まり交流が活性化する」をキーワードに、シェアキッチンとコモンルームを一体化しています。1階に、寮生と一般学生の交流や地域活動の拠点として利用できる多目的室(グローバルプラザ)を設置しています。
2013年グットデザイン賞受賞
外観
内観
石巻専修大学 ユニバーシティハウス
石巻専修大学のユニバーシティハウスは、2011年3月11日に発生した東日本大震災の影響により、学生の住居確保が大変困難な状況が続いていることから、安定した住居環境を確保するため、「石巻専修大学25周年記念事業」として建設されました。
学生寮は、住居棟とレストラン棟の2つにわかれており、住居棟は男子と女子がフロアで分けられ、女子フロアは白と赤が基調となっています。レストラン棟では朝・夕の2食が提供されており、日中はカフェや焼きたてパンの工房として、学生以外の一般市民にも開放しています。
外観(奥:学生寮、手前:レストラン棟)
レストラン棟
京都外国語大学 留学生宿舎「カレッジレジデンスB」
多くの留学生が世界各国から集まる京都外国語大学は、カレッジレジデンスAに続き、2番目の留学生のための宿舎「カレッジレジデンスB」を建設しました。留学生同士が交流を深める場として、談話室や多目的ホールなどの共有スペースも充実しており、1階にはトレーニング施設を併せ持ちます。
外観
トレーニング室
フジランド 東京女子学生会館
フジサンケイグループのフジランドが運営する東京女子学生会館では、「積極的にコミュニケーションが取れる場を入館者様へ提供したい」という思いから、シェアハウス型の提案がなされています。通常個室の他に、6居室を1ユニットとして、ユニット専用共用部「シェアダイニングルーム(約25m2)」を併設したシェアハウス型の個室を設けています。全体共用部としての中庭と一体化したラウンジにも、オープンキッチンが2台あり、食を介したコミュニケーションを奨励しています。
外観
ラ・サール学園 学生寮
ラ・サール学園は、生徒の多くが他県から入学し、寮や下宿で生活する全国有数の進学校です。新寮では、中学生は8人部屋で共同生活を送り、高校生は個室で勉学に励みます。中学、高校共に設けられた自習室や、吹抜けと階段で結ばれたラウンジが設置され、広く開放的な交流空間としています。カトリックの教えに根差した学園の意向で、外装、内装ともに多くのカラー色を採用し、明るい寮環境としています。
カラー色が配された外観
各階のラウンジを結ぶ開放的な階段
土佐女子中学高等学校 寄宿舎「豊夢」
土佐女子中学高等学校は、1902年創立の伝統ある学校であり、かつ、高知県有数の進学校として、県内郡部や県外からも多くの生徒を集めています。そのため、生徒専用の寄宿舎が1962年から整備されています。新寄宿舎は、親元から離れて初めて寮生活を送る生徒本人や保護者が安心出来る居住スペースとして、安全面や居室の充実だけでなく、インターネットコーナー、学習室、各階に置かれた談話スペースなどが整備されています。空間や什器備品の色合いなどは、女性らしい暖かい色調を採用しています。
外観
あたたかい色合いのダイニングルーム
新たな価値を生む学びの場 インデックス
学校・教育施設ソリューションお問い合わせ
学校・教育施設に関する技術・サービスについて、資料請求などお問い合わせはこちらから。