Photo: 大村拓也(2021年1月撮影)
陸前高田地区海岸災害復旧工事・
砂浜再生工事(岩手県陸前高田市)
約7万本の松林の中でただ1本だけ津波に耐え抜いた「奇跡の一本松」が復興のシンボルとなった,岩手県陸前高田市の高田地区海岸。
2011年3月11日に発生した東日本大震災の津波により既存の防潮堤が決壊・流失し,市街地を中心に壊滅的な被害を受けた。当社JVは,長さ約2,000mにおよぶ2つの防潮堤建設や海中の人工リーフ,浜田川水門の復旧工事を行ったほか,施工延長1,000mにわたる砂浜の再生工事などを実施した。
地域の人々の生活を守る堤防や砂浜の復旧とともに,同市のNPO法人や県などによる松原の再生に向けた植樹も行われ,かつての名勝・高田松原の復活へ歩みを進める。
- 発注者:岩手県
- 設計:災害復旧工事―パシフィックコンサルタンツ,砂浜再生工事―国際航業
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規模:災害復旧工事―復旧延長1,872m
防潮堤工(第一線堤)1,768m
防潮堤工(第二線堤)1,872m
人工リーフ工1,200m 水門工1基
陸閘1基
仮設桟橋工2ヵ所 仮防波堤工2ヵ所
砂浜再生工事―施工延長1,000m
突提工2基 養浜工264,300m3
仮設工汚濁防止工1,400m
構造物撤去工390m3 -
工期:災害復旧工事―2013年3月~2016年12月
砂浜再生工事―2017年10月~2019年3月
(東北支店JV施工)
東側堤防より西側を望む
Photo: 大村拓也(2021年1月撮影)
松原の再生に向け約4万本の植樹が行われた
Photo: 大村拓也(2021年1月撮影)

津波に耐え抜いた「奇跡の一本松」
Photo: 大村拓也(2021年1月撮影)